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緑陰涼風の粉河寺♡西国第三番札所〜鳥も色鮮やか

西国三十三所第3番札所である、粉河観音宗総本山・粉河寺(こかわでら)=和歌山県紀の川市粉河=は、真夏日となった6月9日、境内の随所で緑陰が生まれ、水彩画のような眩いばかりの風景を繰り広げた。
同寺は宝亀元年(770年)、大伴孔子古(おおとものくじこ)創建と伝わり、本尊は千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)。
先ず大門をくぐると、参道沿いに堂塔伽藍(どうとうがらん)が広がり、中門をくぐると石庭の上に本堂が見えてくる。
この日、紀北地方は快晴で、最高気温は約30度、北北西3メートル前後の風が吹く。本堂近くの桜や楠の古木は緑葉におおわれ、根元周辺では木陰がくっきりとして、涼風にそよいでいる。
時折、彩り豊かな鳥があらわれ、小池では真っ白な睡蓮(すいれん)が咲き誇る。境内には「ひとつぬきて うしろにおひぬ ころもがへ 」と刻まれた松尾芭蕉の句碑も立つ。
三々五々と訪れるお遍路や家族連れらは、大きな提灯(ちょうちん)の下から参拝の後、境内の木陰で一休みしたり、みやげ物店で桃を買ったり。
新型コロナ禍時代なればこその、大切な夏の参拝風景を見せていた。
粉河寺はJR和歌山線・粉河駅から門前町徒歩約15分。京奈和自動車道・紀の川東インターから車で約5分。駐車場(100台)有料。拝観料は境内無料、本堂内陣拝観は1人400円。
写真(上)は桜の木陰の向こうに粉河寺本堂が見える。写真(中)は楠の巨木で一休みする色鮮やかなルリツグミ。写真(下)は本堂脇の楠の緑陰。


更新日:2021年6月10日 木曜日 00:03

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