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綺麗、シャガ&ツツジ♡根来寺~墓参・散策の心和む

真言宗中興の祖と崇められる覚鑁(かくばん)上人が開いた新義真言宗総本山・根来寺(ねごろじ)=和歌山県岩出市=で、4月22日、シャガ(著莪)の花が満開となり、ツツジ(躑躅)も咲き始めている。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国の緊急事態宣言発令を受けて、同寺では拝観・ご朱印受付を中止しているが、墓参りや散策する人々は、その清楚な花々に心和ませている。
覚鑁上人(1095~1144)は、平安時代後期の高野山真言宗の座主。高野山開祖・弘法大師空海の入定(にゅうじょう)約300年後に根来寺を開創。寺領70万石、僧兵1万人を誇り、戦国時代には豊臣秀吉の焼打ちに遭ったが、室町時代建立の国宝・多宝塔(大塔)は残っている歴史的舞台である。
今、境内の渓流では無数のシャガの花が、まるで胡蝶の舞のように、木漏れ日にひらめく。鐘楼門付近ではツツジが鮮やかな彩り、聖天池の中庭では蕾(つぼみ)が膨らみ、咲き始めている。
覚鑁上人の奥の院・御廟近くでは、先祖の墓参りに訪れた人々が、「ここは四季の花の美しいところ。私たちの親兄弟、先祖代々のために、咲いてくれているようです」と喜んでいた。
同寺では緊急事態宣言・解除指示までの間、堂内・庭園の拝観と、ご朱印の受付を中止としたが、「お墓参りと境内散策はご自由に」と案内している。
写真(上)は根来寺の渓流沿いに咲いたシャガの花。写真(中)は根来寺・鐘楼門近くで満開のツツジ。写真(下)は春の根来寺の風景=左手前から聖天池・聖天堂、光明真言殿、やや遠くに国宝・多宝塔がある。


更新日:2020年4月23日 木曜日 00:00

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