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「高野の花たち」(12)三宝院のヒメシャガの花姿
ヒメシャガ(姫射干)の花言葉は決心、抵抗、忍耐。普段見ているシャガに少し似ていて、全体に小さく、やさしい花姿から、ヒメシャガと呼ばれています。高野山の三宝院が大切に育てています。
花の外側に外花被(がいかひ)という大きな花びらがあり、その中央には白い部分があって、紫の筋と黄色い斑点が入っています。
内側には、内花被(ないかひ)という青紫の花びら、真ん中に切れ込みがあり、中央に3本の花柱があって、先が2つに分かれ、根元から細い線状の葉が何枚か出ています。
花は青紫色。山野草の風情に溢れ、主に株で植えるシャガは、古い時代に中国から渡来した種です。里山の林下の緑や、人家の裏山などに群生していた、ヒメシャガは日本在来種です。
シャガという名の由来は面白く、命名者がシャガとよく似たヒオウギの花をシャガと勘違いして、ヒオウギの中国名「射干」(しゃが)と呼び、小型のシャガは、いつの間にか「姫射干」と呼ぶようになったといいます。
私はこの花が大好きで、10年程前に白山スーパー林道をウオーキング中に出会った、この花の澄んだブルーの可憐なたたずまいを、今でも鮮明に覚えています。機会があったら、また、会いたいです。(K記)
更新日:2015年5月24日 日曜日 20:15