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無々?!皆既月食見えず♡橋本・前夜は丸い月煌々と

「スーパームーン・皆既月食」が見られるはずの5月26日夜、和歌山県橋本地方の空は、暗雲におおわれ、満月の光の欠片(かけら)さえ現れなかった。
ただ「無月」の中から詩情を抱いたり、直近の「名月」から心豊かになる人々もいるので、前夜撮影した丸い月の写真を紹介しておこう。
スーパームーンは今年、地球に最も近づいて大きく見える満月で、皆既月食は太陽と地球と月が一直線に並び、月が地球の影に隠れること。その月食時間は、26日午後8時9分から約20分間である。
この夜、橋本市東家の愛宕山で待機したが、明るく見えるのは眼下のJR・南海橋本駅周辺のまち灯りと、往来する電車の窓明かりだけで、空は真っ暗がりだった。
前夜は空一面、鱗雲(うろこぐも)に覆われながらも、旧・橋本小学校の校庭に立つと時折、波のような雲間から大きな月があらわれ、かつて子供たちに愛されたメタセコイヤの梢に輝いた。
同夜の夏の月は、多くの市民が眺めて、ほっと深呼吸したに違いなく、ふと見上げたことが幸運だったのかも知れない。
俳句の世界では、「月」は秋の季語で、「無月」とは雲で見えない名月のことである。
「おのづから空に目をやる無月かな」(森澄雄)
「ぶらぶらと無月の道をあるきけり」(日野草城)
写真(上、下)は旧・橋本小学校校庭のメタセコイヤの梢に輝くスーパームーン・皆既月食前夜の丸い月。写真(中)は26日午後8時9分頃、橋本駅から難波方面に向かう南海電車と駅周辺のまち灯り。


更新日:2021年5月27日 木曜日 00:00

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