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雷雨!木彫り熊は逞しく♡橋本・巡礼観音堂の境内
激しい雷雨に見舞われた5月1日、和歌山県橋本市東家4丁目の「巡礼観音堂」境内に飾られた木彫りの熊は、全身びしょ濡れになったが、雨上がりには可愛くも逞しい表情を見せ、通りがかりの市民を喜ばせた。
この木彫りの熊は、大きな鮭(しゃけ)をくわえ、境内の直径超1メートルの椋(むく)の切り株の上を、のそのそと歩いている格好だ。
ここは飲食街の通称「浮世小路」の通り道の一角。椋の古木は、約10年前まで、藤の蔓(つる)が巻きついて、紫の花房が綺麗だったが、老朽倒木の恐れがあるため、5年程前に伐採。木彫りの熊は昨年、誰かが飾ったらしい。
「巡礼観音堂」には、地元の人たちが、当地で亡くなった巡礼の持っていた観音像を祀っており、木彫りの熊の飾りも、巡礼へのやさしい思いを感じさせて、今ではちょっとした人気者になっている。
この日、木彫りの熊は、土砂降りの雨に濡れ、雷光を浴び、強風にさらされたが、なんのなんのへいちゃら。ご近所の玄関先では、3色菫(すみれ)も色鮮やかに咲いており、往来する市民は「心が救われる」とスマホ撮影を楽しんでいた。
写真(上、下)は椋の切り株の上に飾られた可愛い木彫りの熊。写真(中)はご近所の玄関先の美しい鉢植えの菫の花。
更新日:2021年5月2日 日曜日 00:00