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紀北の名社・名寺巡礼いかが~祈り、実り味わう旅
和歌山県の紀北地方の伝統文化「祈り」の心と、「実り」の味を知ってもらおうと、地元の社寺や交通機関などでつくる和歌山紀北キャンペーン推進協議会(会長=丹生晃市・丹生都比売神社宮司)は、「いのりとみのりの旅」(~12月10日まで)を企画・実施している。
キャンペーンには、平成27年(2015)に弘法大師・空海の「高野山開創1200年記念大法会」を迎える高野山真言宗総本山・金剛峯寺、弘法大師・空海が神領を借り受けた丹生都比売神社、〝関西の日光〟と呼ばれる紀州東照宮、名高い根来寺、粉河寺など12社寺が参加。
各社寺では、神職による由緒説明や法話、仏像特別拝観、写経や阿字観(あじかん=瞑想法)の体験などの特別プログラムを用意。精進料理を提供する高野山・宿坊など、自然の珍味を味わえる17か所の「みのり推奨店」を設定。参拝・観光客は「祈り」と「実り」を味わっている。
また、スタンプラリーも実施。特別プログラムを行う3社寺と推奨店1か所、和歌山や橋本など鉄道3社の8駅のうち1か所で、スタンプを集めて応募すると、紀州ヒノキで作った「みほぎ玉」(お守り)がプレゼントされる。
11月の土、日曜日、祝日には、JR・南海橋本駅~慈尊院~JR妙寺駅~丹生都比売神社や、高野山奥の院~千手院橋~丹生都比売神社で、アクセスバスを特別運行。JR岩出駅~根来寺は定期バスを増発している。
参拝・観光客は、例えば、高野山宿坊に泊まり、伽藍、奥の院、霊宝館の拝観、丹生都比売神社の「日供祭参列と由緒説明」「楼門内本殿拝観由緒説明」を聴き、「祈り」と「実り」を堪能している。問い合わせは同事務局(073・432・0215)へ。
一方、このキャンペーンにあわせて、和歌山市吹上の県立博物館では、高野山のふもとの社寺の仏像や絵画を一堂に集めた特別展「高野山麓 祈りのかたち」(~12月2日まで)を開催。入館料は一般800円、大学生500円、高校生以下無料。月曜日は休館。
写真(上)はかつらぎ町上天野の丹生都比売神社。写真(中、下)は「「いのりとみのりの旅」のパンフレット。