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冊子「信じること 愛すること」高野山横笛の会発行

紀州高野山横笛の会(リトリートルーム)主宰で尼僧の佐藤妙泉(さとう・みょうせん)さん(49)=和歌山県橋本市=は、平家物語に登場する女官・横笛の恋ものがたりや、香と瞑想&ワークショップなどを紹介する冊子「信じること 愛すること 横笛菩薩の縁結び&縁繋ぎ」を発行した。
佐藤さんは高野山大学大学院修士課程修了、令和元年(2019)高野山真言宗僧侶、同2年4月に同市山田の三石山・不動寺住職に就任。これまで高野山ブランド事業などで活躍、同町役場の支援で同横笛の会を立ち上げた。
冊子は23ページ・カラー刷り。先ず、平安末期に内大臣・平重盛の家臣・斉藤時頼が横笛と恋に落ちたが、父に仲を裂かれて出家、高野山で修行。
女人禁制で高野山に登れない横笛は、天野地区(和歌山県かつらぎ町)で暮らし、死後、鶯(うぐいす)となって、高野山で時頼と再会を果たした慈愛の深さを紹介している。
また、7種類のお香をブレンドしてつくり、香りの中で瞑想&ヨーガを指導することや、横笛が拝んだ十一面観音をモチーフにしたオリジナル観音愛グッズづくり、曼荼羅ぬり絵、献茶会、宿泊型修行体験などを写真入りでわかりやすく説明。
佐藤さんは、例えば献茶会の中で、千利休の教え「水を運び、薪をとり、湯をわかし、茶をたてて、仏にそなえ、人にもほどこし、吾(われ)も飲む」を紹介。「仏様にお供え(供養)することの意義を感じていただければと思います」と記している。
同冊子は1000冊を印刷。無料配布。高野山観光情報センターなどに置いた。
写真(上)は冊子「信じること 愛すること 横笛菩薩の縁結び&縁繋ぎ」を発行した佐藤妙泉さん。写真(中)は同冊子で紹介された阿弥陀聖衆来迎図(高野山 有志八幡講十八箇院蔵)。写真(下)は献茶会や特製護摩札などで飾られた紙面。


更新日:2021年4月21日 水曜日 15:32

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