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野菜・果物「もってってや」♡橋本・雛飾りもほのぼの
野菜や果物が自由にもらえる、「もってってや」という木造り屋台が、和歌山県橋本市胡麻生にある。その名の「や」は、漢字の「屋」の中の「至」を「ヤ」と変えて表現。桃の節句の3月3日、綺麗な手作りの雛人形が飾られ、訪れる人々を喜ばせていた。
屋台は高さ約2メートル、幅1メートル余りで、三差路わきに立ち、棚にはミカン、白菜、大根など新鮮野菜や果物でいっぱい。青竹を雛壇にして、お内裏さま、お雛さまが微笑み、バラや菜の花で飾られている。
田畑を持つ地元の主婦、木澤(きざわ)あおいさん、土屋良子(つちや・よしこ)さん、植山洋子(うえやま・ようこ)さん、植山久子(ひさこ)さんの4人が、「新鮮野菜・果物を生かして、人々に役立ちたい」と考え、昨年7月から開始。屋台は木澤さんの夫・秀晃(ひであき)さんが設けた。
これまでブドウ、スイカ、トマト、江戸柿、吊るし柿、ミカン、レモン、大根などをはじめ、水菜やネギ、大根を刻んだ袋セットを並べたところ、そのやさしい心遣いに市民は大喜び。
中には、返礼の心を込めて、花や野菜の絵画作品を贈る画家たちもいて、木澤さんら4人は逆に感謝、大切に棚に飾っている。
この日は春光に恵まれた桃の節句。例えば、女性2人が屋台の雛飾りを眺め、少し白菜を戴こうとすると、近くで作業していた木澤さんらが、「もっと持って帰って」と笑顔でおすすめ。女性たちは「有難う」と笑顔でお礼を述べていた。
ここは素晴らしい市民交流の別天地で、今後も多くの人々に愛されそう。
写真(上)は「もってってや」で白菜をいただく女性たち。写真(中)は美しい屋台の雛飾り。写真(下)は「もってってや」の全景。