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金剛峯寺で襖絵公開へ♡福王寺一彦さん集大成誓う

和歌山県高野町の世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺は、太陽や月の自然画で名高い東京都在住の日本画家・福王寺一彦(ふくおうじ・かずひこ)さん(65)の襖絵(ふすまえ)を、弘法大師・空海の生誕1250年の令和5年(2023)6月、新別殿で公開する計画であることを発表した。
福王寺さんは昭和53年(1978)に第63回院展で「追母影」が初入選後、院賞・大観賞など受賞多数を経て、平成13年(2001)には「月の耀く夜に 三」が第85回院展で日本芸術院賞に輝いている。
金剛峯寺は今回、弘法大師・空海の生誕を祝い、「新別殿を襖絵で飾りたい」と考え、今秋、金剛峯寺に襖絵を奉納した世界的な日本画家・千住博(せんじゅ・ひろし)さんの友人・福王寺さんに製作を依頼した。
福王寺さんは12月21日、製作開始中の襖絵の小さな下絵16枚を、新別殿で記者団に披露。高野山真言宗・金剛峯寺の添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)宗務総長は「国宝(美術品)はお寺で伝承されるケースが多く、そこには奉納の情熱がこもっている。福王寺さんの襖絵を後世に伝えられれば、誠に光栄です」と挨拶した。
福王寺さんは「私は青い世界に太陽や月、そこに山川、牛、馬、木、さらに蝶(ちょう)、蛍(ほたる)、蜻蛉(とんぼ)などを描きたい。まだまだこれからですが、弘法大師・空海の歩いた道を私も歩いて、集大成の絵としたい」と誓っていた。
写真(上、下)は襖絵の16枚の下絵を添田・宗務総長に説明する福王寺さん。写真(中)はブルーの世界にこうこうと輝く満月の下絵。


更新日:2020年12月23日 水曜日 00:00

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