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金剛峯寺〝写仏曼荼羅展〟鮮やか♡コロナ終息祈る

新型コロナ禍の終息を願って、全国から寄せられた写仏を紹介する「写仏曼荼羅展(しゃぶつまんだらてん)」が、弘法大師・空海の開いた高野山真言宗総本山・金剛峯寺の新別殿で開かれている。8月末までの午前8時30分~午後5時(入山は同4時30分)。入山料500円、小学生200円。写仏観覧は無料。
高野山・金剛峯寺の社会人権局は、今回の写仏画を同寺ホームページで募集。その下絵として観世音菩薩、不動明王、地蔵菩薩、薬師如来の4体を配信。希望者はその下絵4体をダウンロードしてクレヨンや絵の具で彩色。すでに約100通(400点)以上が郵送されてきた。
今回の「写物曼荼羅展」は、金剛峯寺が製作した大日如来(3枚)を大きな用紙の中央に貼付。その周囲に観世音菩薩など4体を花蓮(はなはす)形に切って曼荼羅図状に貼付、計3枚を展示した。
それは単に色を塗るだけでなく、例えば、観世音菩薩の衣には三鈷杵(さんこしょ)や弓矢、ブドウなどの絵模様を入れたり、不動明王には勢いたくましい光背の炎を燃え立たせたりした、目を見張るような作品もある。
金剛峯寺・宗務総長公室の岩西彰真(いわにし・しょうしん)課長が、丁寧に作品紹介すると、兵庫県宝塚市から訪れた女性は「それぞれの写仏から、人々の幸せを祈る気持ちが伝わってきます」と微笑んでいた。
まだまだ沢山の写仏が届いており、近く追加展示する予定で、9月には弘法大師・御廟(ごびょう)のある奥の院へすべて奉納される。
人権局の雨貝覚樹(あまがい・かくじゅ)人権課長は「予想外に写仏の応募作品が多く驚いています。皆様の写仏の心をいただき、新型コロナ禍の早期終息と病気平癒をお祈りいたします」と話した。
金剛峯寺の説明書には、観世音菩薩は「悩みの種類によって、お姿を変えて現れる」、不動明王は「怒った顔で魔障を祓う。でも実はとても優しい」、地蔵菩薩は「いつもあなたの近くに。こっそり見守る仏さま」、薬師如来は「薬の壺を左手に持つ。病を癒す仏さま」と記されている。
写真(上)は高野山・金剛峯寺の「写仏 曼荼羅展」で女性客に説明する岩西室長。写真(中)は写仏の下絵の衣に三鈷杵などの絵模様が描かれた観世音菩薩。写真(下)は力強い炎が描き加えられた不動明王の写仏。


更新日:2020年8月4日 火曜日 00:00

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