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〝王様の木〟紅葉まっ盛り♡懐かしの橋本小・校庭跡
世界で初めて和歌山県橋本市内で発見された、学名・メタセコイヤ、和名・曙杉(あけぼのすぎ)…。今、同市東家の旧・橋本小学校校庭で、そのメタセコイヤの巨樹が、紅葉と雄花(おばな)におおわれ、初冬の風景を繰り広げている。
メタセコイヤは昭和16年(1941)、植物学者・三木茂(みき・しげる)さんが、同市の菖蒲谷層でその化石を発見。同小学校では昭和30年(1955)頃、メタセコイヤを校庭に植栽して、多くの児童たちが愛称「王様の木」の下で、いろんな思い出を心に刻んできた。
同小学校は平成25年(2013)に同市市脇に移転閉校。貴重なメタセコイヤは残され、住民有志でつくる「東家しんし会」は、毎年12月下旬〜1月上旬頃、イルミネーションで飾ってミニコンサートなどを開催。親子3世代など、多くの卒業生が集まり、楽しい時間を過ごしてきた。
今年は新型コロナ禍のため、残念ながらイベントは中止と決めたが、メタセコイヤの巨樹には、例年通り約1万個のLED電球を飾り点灯するという。
ただ、この年末年始は、大都会からの帰郷が難しくなることも考えられ、家族や友人がメタセコイヤの夜景をスマホ撮影して送信し、メールで語り合うケースも多くなりそう。
写真(上)は紅葉の綺麗なメタセコイヤ=周囲は国城山を背景にした東家地区の風景。写真(中)はメタセコイヤの紅葉とぶら下がる雄花の数々。写真(下)は夕日を浴びる王様の木・メタセコイヤの巨樹。
更新日:2020年11月30日 月曜日 00:00