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素敵♪芋谷の棚田風景♡橋本・大西さんヒノキ剪定

和歌山県橋本市柱本の「芋谷の棚田(いもだにのたなだ)」の風景が、その前に立つ1本のヒノキ(檜)を剪定したお陰で、心地よく展望できるようになり、田植えや稲の収穫祭に参加する家族連れらを喜ばせている。
「芋谷の棚田」は大阪・和歌山の両府県境の南側にあり、室町時代に先人が開拓・構築。田は138枚(計5・4ヘクタール)、畑は9枚(0・8ヘクタール)で、良質米を栽培している。
地元の農家の話によると、話題のヒノキは樹齢100年以上、高さ約30メートル、直径約60センチの大きさで、芋谷川のほとりに立っている。
家族連れや観光客らは、川沿いの農道などを往来するが、ヒノキ全体が緑の枝葉に覆われて、目前を塞がれ、棚田全体を眺めることができなかった。
「棚田のいい風景を見せたい」という、地元農家の希望を受けて平成27年(2015)5月頃、元会社員で地元農家の大西正次(おおにし・まさつぐ)さん(79)が、ヒノキの枝葉剪定に挑戦した。
ヒノキをロープでよじ登り、枝の根元を残して伐採し、その根元を足場に上へ上へと伐採すると、今度は降りながら残した足場の枝葉をすべて伐採した。
ヒノキは梢(こずえ)付近だけ、緑の枝葉に覆われているだけで、あとは根元まで幹(みき)がすっきり。ヒノキが素晴らしい姿に変身したのと同時に、棚田全体がパノラマ状に見えるようになった。
芋谷の棚田では、今年は新型コロナ禍で、子供たちの田植え体験はなかったが、稲の収穫祭では大勢の子供や親御さんらが訪れ、棚田の美しさに見とれていた。
大西さんは「林業の経験など、まったくありませんが、無事に剪定できて良かったです」とにっこり。柱本田園自然環境保全会の大原一志(おおはら・かずし)会長は「よくやってくれました。日本の原風景を紹介することができて、子供たちの農業体験教育にも役立ちます」と話していた。
写真(上)は芋谷川沿いの綺麗な1本のヒノキと剪定した大西さん。写真(中)は下から見上げたヒノキ。写真(下)はヒノキの剪定で棚田風景がすっきり眺められる。


更新日:2020年11月5日 木曜日 00:02

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