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天野の稲穂波、畦道に露草~神社参拝、散策楽しく
美味しい天野米(あまのまい)の産地、和歌山県かつらぎ町天野の天野盆地で、今年も黄金色の稲穂が実り、畦道には青い露草(つゆくさ)が咲いて、都会では見られない瑞々しい風景を繰り広げている。
天野盆地は標高約450メートルで、紀の川支流の貴志川の最上流部にあり、最良の土壌と水の力で、良質米が育まれ、高野山真言宗総本山・金剛峯寺の御用達米(ごようたつまい)にも認定されている。
今、その四方山々に囲まれた稲田に涼風が吹くと、さわさわと稲穂波が押し寄せ、塩辛蜻蛉(しおからとんぼ)などがあわてて飛び立つ。
畦道に咲く無数の露草は、目鼻先を近づけると、まるで星空のように輝き、弓なりに垂れ下がる豊かな稲穂に、清楚な彩りを添えていた。
天野の里には弘法大師・空海に神領・高野山を貸与した丹生明神(にうみょうじん)を祀る、世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社をはじめ、平安時代の歌人・西行法師(さいぎょうほうし)の西行庵や妻娘(さいし)の墓、人気の宿泊&飲食施設「山荘 天の里」もある。
ちょうど今は、高野山麓世界遺産アクセスバス(9月12日~11月29日の土曜・日曜・祝日)が、運行を始めたばかり。マスクや3密を心得ながら、社寺参拝や田園、露草観賞など、周辺散策も楽しめそう。
写真はいずれも天野盆地の稲穂と露草の風景。
更新日:2020年9月14日 月曜日 00:00