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弘法寺(橋本)梵鐘響く♪戦没者慰霊・疫病終息祈る
終戦記念日の8月15日、和歌山県橋本市高野口町上中の高野山真言宗・弘法寺(こうぼうじ)で、第30回「平和の鐘を鳴らそう」(橋本ユネスコ協会主催)が開かれ、同会役員や地元の人たち約50人が戦没者の冥福と世界平和を祈った。
同寺境内の鐘楼(しょうろう)に吊るされた梵鐘(ぼんしょう=高さ69・7センチ、口径48・8センチ)は、承久3年(1221)に河内国狭山庄の勝国寺で造立。その後、高野山・蓮上院を経て弘法寺へ移設された高野山・金剛三昧院の梵鐘に並ぶ歴史的・古鐘(県指定文化財)である。
この日正午、同会の辻本徹(つじもと・とおる)会長や上中区の中芝道雄(なかしば・みちお)区長らが本堂で読経し、地元住民らが境内で合掌した。
木造の鐘楼は「平和の鐘を鳴らそう」と染め抜いた横幕で飾られ、参列者一人一人が、撞木(しゅもく)に心込めて二撞きすると、奥深い鐘の音がいんいんと響き渡った。
辻本会長は「昨年は大型台風でこの行事は中止、今年は新型コロナ禍のため、戦争体験者の公演も中止ですが、鐘を鳴らすことはできました。皆様と一緒に戦争のない平和と、新型コロナの終息を祈っています」と話していた。
写真(上、下)世界平和・コロナ終息を祈る弘法寺の鐘撞き風景。写真(中)は弘法寺・本堂に向かって合掌する人々。
更新日:2020年8月16日 日曜日 00:00