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高野地域の歴史学ぶ♪九度山河根中生~京大坂道など

世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道を学ぶ第1回「伊都地方子ども地域学習教室」が、6月10日、和歌山県九度山町立河根中学校で開かれ、同校の生徒9人が参加、弘法大師・空海が開いた高野山や、同校近くの高野参詣・京大坂道の歴史などについて学んだ。
伊都振興局や高野七口再生保存会などで組織する同実行委員会が主催。伊都振興局の井口勝彦(いぐち・かつひこ)主任が、紙芝居をスクリーン上映しながら、空海が中国(唐)で恵果(けいか)阿闍梨(あじゃり)から、密教の奥義を伝授され、高野山で修行の場を開いた歴史などを楽しく説明した。
同保存会の森下稔(もりした・みのる)、北本一美(きたもと・かずみ)両役員は、生徒たちと一緒に歩きながら、京大坂道沿いの社寺や旧本陣、千石橋などへ案内。京大坂道は京都・大坂・堺からの高野参詣人が大勢往来し、ふる里は宿場町として大繁盛したと紹介。
それも明治34年(1901)、紀和鉄道(現・JR)和歌山線・名倉駅(現・高野口)が開業後は、人々の往来がぴたり途絶えたこと、人々の生活と道路、鉄道との関係の深さを教えた。
生徒たちは「弘法大師・空海や高野山と京大坂道の歴史を知ることが出来てよかった」と感想を述べ、梅本利樹(うめもと・としき)実行委員長は、「新型コロナウイルス問題の沈静化で、やっと学校が再開されました。高野地域の生徒たちには、ふる里の素晴らしさをしっかり学び、誇りを持って将来を切り開いてほしい」と話していた。
写真(上)は京大坂道から大智山・遍照院「日輪寺」境内に入る河根中学校の生徒たち。写真(中)は武士が止まった京大坂道の宿場町の歴史を教わる生徒たち。写真(下)は高野、九度山の境界の川に架かる千石橋付近で説明する森下役員。


更新日:2020年6月11日 木曜日 00:00

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