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甘~い富有柿づくり♡本場・九度山で摘蕾ピーク
全国でも名高い富有柿の本場、和歌山県九度山町の柿畑で5月15日、良質の柿を育てる「摘蕾(てきらい)作業」がピークを迎えている。新型コロナウイルス問題で、憂鬱(ゆううつ)な日々の中、柿農家の人たちは「皆さんに喜ばれる、甘~い富有柿を育てたい」と汗水を流していた。
摘蕾作業とは、枝々に生まれてきた、大きくて形のいい蕾だけを残しながら、その他の蕾をすべて摘み取っていく仕事。
ここ九度山町慈尊院の紀の川フルーツライン(広域農道)沿いの柿畑(約30アール)では、所有者の山本恵造(やまもと・しげぞう)さん(59)ら4人が摘蕾作業。高い脚立に登り、柿の木の葉陰から、素早く良質の蕾を見つけては、その他の蕾を手際よく摘み取っていた。
摘蕾作業は6月上旬まで続き、9月から11月末にかけて、極早生(ごくわせ)柿、平核無(ひらたねなし)柿、富有柿の順で収穫・出荷することになる。
山本さんは「新型コロナの影響で、貯蔵果実が売れない」という現況を憂えながらも、「皆さんに美味しいと喜ばれるよう頑張りたい」と話していた。
写真(上、下)は富有柿の摘蕾作業=山本さんの柿畑で。写真(中)は摘み取ったばかりの富有柿の蕾(一部で開花も)。
更新日:2020年5月16日 土曜日 00:00