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珍しい〝百目柿〟栽培~田宮さん丹精込め

渋柿の一種で、一昔前はどこの柿畑でも見られたが、今ではすっかり珍しくなった百目柿(ひゃくめがき)。柿の仲間でもかなり大きく、重さが百匁(375グラム)あることから、そう名づけられた。江戸一が正式名。果実は橙黄色の卵球形。
百目柿は渋柿だが、そのまま放置するだけで、面倒な渋抜きをしなくてもすみ、甘くなってスプーンですくう程のやわらかさになるが、たいがいは焼酎づけや、干し柿に利用されてきた。
和歌山県橋本市の田宮孝三さん(67)は、趣味で富有柿を栽培し、10年前に百目柿を接木(つぎき)した。果実を大きく育てるために、蕾(つぼみ)を摘み取る摘蕾(てきらい)などの作業を続けている。
この時期、百目柿は直径約10センチ、重さ約400グラムもある見事なものとなり、近く収穫して干し柿にし、友達に食べてもらうのが何よりの楽しみという。
写真(上)は柿畑にある百目柿。写真(中)は見事に育った百目柿。写真(下)は百目柿をそだてている田宮さん。
(記事・写真はフォトライター北森久雄さん)


更新日:2012年11月9日 金曜日 13:12

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