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白馬も子供も可愛く~開幕♪橋本フォトクラブ写真展
一人一人のカメラマンの個性を尊重する、和歌山県橋本市の「橋本フォトクラブ写真展」が11月28日(木)、同市東家の橋本市教育文化会館4階で開幕した。同クラブの濱口進(はまぐち・すすむ)会長は「それぞれテーマを決め、心込めて撮影した傑作ぞろいです。じっくりご観覧ください」と言っている。12月1日(日)まで。観覧無料。
同クラブは昭和47年(1972)に発足。現在会員は25人(50~80代)。今回、写真展は45回目で、会員21人が出展し、うち16人が組写真で飾った。
例えば、中本義則(なかもと・よしのり)さんの「献灯(けんとう)」(7枚組み)は、同市神野々の「光三宝荒神社(ひかりさんぽうこうじんじゃ)」の風景。ろうそくに火を灯す数珠の手、明かりに浮かび上がる人々の表情。
中野光造(なかの・みつぞう)さんの「渡御(とぎょ)を待つ」(6枚組み)は、近づく本番前の呼吸を整える白馬の眸、子どもの瞳の微妙な静けさをとらえている。
前滝久恵さんの「野仏(のぼとけ)」(5枚組)は、お賽銭を授かる小坊さんの顔や、不思議な森の世界を石仏の背後からパチリ。
濱口会長の「渓谷(けいこく)」(6枚組)は、玉川峡の森陰にかがやく白滝とその水しぶき、山の土を鷲づかむ巨木の根など、大自然の息吹でいっぱい。
訪れた写真ファンは、一歩進んでは立ち止まり、じっと見入っては、楽しい時間を過ごしている。
濱口会長は「毎月1回の例会では、20人前後が出席し、お互いの作品を見せ合い、意見交換しています。写真を始めたい方、ベテランの方、どなたでも結構ですから、ご入会ください」と話していた。
開館時間は29(金)30(土)両日の午前9時~午後5時、12月1日(日)は午前9時~午後4時。問い合わせは濱口会長(電話=0736・32・0443)へ。
出展者は次の皆さん。「」内はタイトル。
▽秋田満洲夫「競演(組)「しだれ桜」▽石井侃「春の妖精(組)▽上野美幸「庭先(組)」▽大谷圭子「校庭(組)」▽大谷憲裕「School Monument(組)」▽落合和哉「水面のアート(組)」「氷の舞」「まりも」▽小野香代子「巫女」「凛と」「手水」▽惣田暮宣「夏の終わり(組)」▽武美樹子「古木」「小さな春」「御神木」▽中野光造「渡御を待つ(組)」▽中本義則「献灯(組)」▽西本キヨ子「なかよし」「霧雨」▽硲治家「北の野鳥(組)」▽濱口進「渓谷(組)」▽濱田千賀子「休日(組)▽前滝悟「波紋」「旋律」「疾走」▽前滝久恵「野仏(組)」▽前田征三「池郷川の石ャ塔」▽吉原光彦「欧風(組)」▽米岡正夫「ジャワの遺跡(組)」▽渡辺瑞枝「四万十の記憶(組)」。
写真(上、中)は中野さんの「渡御を待つ」の中の2枚。写真(下)は中本さんの「献灯」。