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天の造形ラクダ&ダルマ♪和歌山の海と白雲爽やか
和歌山県和歌山市加太の淡島神社周辺から望む紀淡海峡や、紀伊水道の空に10月26日、牛馬のような貌(かお)をしたラクダや、天を仰ぐダルマ姿の白雲が次々とあらわれ、山河あれども海洋のない、高野山麓・橋本地方とは違った、紀州の秋の風情を醸し出していた。
この日午後2時過ぎ、和歌山市の天候は晴れ、気温は22度前後、北北西の風約1メートルで、直射日光は暑いが、日陰はしのぎやすい。
春の雛流しで名高い淡島神社付近に立つと、加太~淡路島の紀淡海峡は、青々と波立つ。島の稜線上に現れたのは、背中にこぶ二つのラクダと思いきや、貌は牛馬の表情をした白雲が、ゆっくりと前進していた。
また、近くの高台・加太自然の郷の別荘地にある喫茶「永和(えいわ)」から、南を展望すると、左手前から和歌山、下津港、有田、湯浅、田辺湾の御崎が突き出し、遥か南に太平洋がかすんでいる。
その青空にも、おびただしい鱗雲が流れ、その中には七転び八起きのあと、どっかり腰をすえて、鋭い眼光で天を仰ぐ、達磨大師の姿もあらわれた。
これら天の描く「雲の芸術」は、橋本・伊都地方でも再三観覧できるが、青い海原の空の風情はなかなか見られないので、写真撮影して紹介することに。
もちろん淡島神社の参道に並ぶお店では、さざえのつぼ焼きなどが味わい深く、喫茶「永和」ではコーヒーもわらび餅もおいしい。
同市内には徳川御三家の一つ・和歌山城や、西国三十三所第二番札所・紀三井寺など、見どころが沢山あり、たまには日帰りドライブもいいと言えそう。
写真(上)は牛馬の貌をしたラクダの白雲。写真(中)は天を仰ぐ達磨大師の白雲。写真(下)は秋の紀伊水道=左は紀伊半島の御崎が続き、海原には釣り船が浮かび、空には鱗雲や時々現れる雲の芸術。