ニュース & 話題

天翔りいら橋本探訪♪元宝塚スター前畑役で出演へ

「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の総合開会式・総合閉会式に出演する、元宝塚歌劇団・月組男役スターの天翔(あまと)りいらさんが、日本女性初のオリンピック金メダリスト・前畑秀子(まえはた・ひでこ)さん役を演じることになり、このほど和歌山県橋本市の「前畑秀子資料展示館」を訪れた。
対応した同館担当で元小学校長の池西孝仁(いけにし・たかひと)さんは、「さすがに元タカラジェンヌ。とても美しく、勉強熱心で、私たちの誇りとする前畑さんを見事演じてくれると思います」と話した。
天翔さんは大阪府堺市出身・在住。橋本市彦谷の学校法人「きのくにこどもの村学園」小・中学校、さらに通信制・向陽台高校を経て、平成18年(2006)に宝塚音楽学校に入学。同20年に宝塚歌劇団「月組」に配属され、「ベルサイユのばら」など男役で活躍したあと、同25年に退団。今は和歌山県紀美野町の「りら創造芸術専門高等専修学校」特別講師を務めている。
11月9日(土)の「ねんりんピック紀の国わかやま2019」では、和歌山市の紀三井寺陸上競技場で行われる総合開会式で、紀州出身の歌手・坂本冬美さんがゲスト出演し、天翔さんがナビゲーター(進行役)を務める。
同12日(火)午後1時から、県民文化会館大ホールでの総合閉会式では、ミュージカル「がんばれ!! 前畑秀子物語」が公演され、天翔さんが主役・前畑さんを演じることになっている。
そこで天翔さんは、9月6日(金)午後1時頃、紀の川・橋本橋北詰の国道24号交差点角にある「前畑秀子資料展示館」を訪問。池西さんに「前畑さんのことを深く知りたいので来ました」と話した。
前畑さん(1914~95年)は、自宅裏の紀の川で水泳力を身につけ、名古屋市の椙山(すぎやま)女学園時代はプールで鍛錬。昭和7年(1932)のロサンゼルス五輪・女子200メートル平泳ぎで銀メダル、次のベルリン五輪で金メダルを見事獲得した。
河西三省(かさい・さんせい)NHKアナウンサーが「前畑がんばれ!」「勝った、勝った」を連発、迫力満点の実況放送で日本国民が歓喜に沸いた。
もっとも天翔さんは、前畑さんを勉強済みだったが、資料館では、「ベルリン五輪・実況中継録画」(3分30秒)や、自宅裏の飛び込み岩から紀の川へダイビングする前畑さんらの写真などを観覧。さらに資料館が差し出した特別資料「前畑さんのベルリン五輪決勝前日・当日の渡航日記」(翻刻コピー)などを熟読した。
この後、池西さんは、地図で前畑さんの生家や、ベルリン五輪400メートル自由形で6位(日本新記録)入賞した2年後輩で同郷の小島一枝(こじま・かずえ)さん、メルボルン五輪・男子200メートル平泳ぎで、独自の潜水泳法により金メダルを獲得した古川勝(ふるかわ・まさる)さんの実家を紹介。
最後に池西さんが、前畑さんを表現したピンバッジや缶バッジ、漫画本などをプレゼントしたうえ、「ねんりんピックの前畑さん物語ミュージカルは、私も観劇したいです。ご成功を祈ります」と言うと、天翔さんは「ありがとうございます」と、丁寧に礼を述べ、前畑さん、小島さん、古川さんを育んだ紀の川を展望して帰路に着いた。
池西さんは「自然豊かな橋本・彦谷の、きのくにこどもの村学園で、さまざまなことを自由に学んだだけあって、とても素敵な女性でした」と説明。「天翔さんは小・中学生時代、よく橋本橋から紀の川を眺めた経験があるので、上手に前畑さん役を演じてくれると思います」と話していた。
写真(上、中)は天翔りいらさん=前畑秀子資料展示館前で池西さん撮影・提供。写真(下)は飛込み岩から紀の川へダイビングする前畑さん(向こう)と小島さん=同展示館の資料写真より。


更新日:2019年9月10日 火曜日 00:00

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事