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アイガモ、大きくな~れ♪子供ら放鳥~橋本の植田

無農薬で稲を育てる「アイガモ農法」を実践している、和歌山県橋本市恋野の辻本賢三(つじもと・けんぞう)さん(83)の植田で、6月13日、第27回「アイガモのヒナ放鳥」が行われ、同市の認定・すみだこども園や市立恋野小学校などの子供たち計約100人が、楽しい放鳥体験をした。
辻本さんは約30年前、妻が田畑に散布した農薬を吸い込み、大阪府内の病院に入院。その時、アイガモのヒナを水田に放つと、アイガモは害虫を食べ、足でかき混ぜて除草する無農薬の「アイガモ農法」を知り、研修を受けた後、毎年実践してきた。
今年も5月31日に田植えをし、大阪府内の業者から購入した生後約2週間のアイガモのヒナ50羽と、4枚の植田(約45アール)を用意した。
この日、子供たちは畦道に整列。ヒナを持ち上げると、ヒナは目をぱちくり、足をばたつかせ、ピーピーと鳴く。さらに「一、二の、三」という掛け声とともに一斉に放つと、ヒナは群れ成して、早苗の間を泳ぎ回り、水中にクチバシを突っ込んでは、水草らしいものを食べる。
子供たちは、その元気な姿に見入り、「かわいい」「がんばってね」と声をかける。恋野小学校2年生の赤坂大輔(あかさか・だいすけ)くん(7つ)は「アイガモの体はふわふわして気持ちよかった。しっかり食べて大きくなってほしい」と話した。
すみだこども園の佐々木和代(ささき・かずよ)園長は「当園のお昼ご飯は、園児たちが米を洗い、炊いています。それに加えて、アイガモ放鳥体験は、将来の生き方に役立ちます」と謝辞を述べていた。
写真(上)は素手でアイガモのヒナと触れ合う子供たち。写真(中)は植田に放たれて大喜びのアイガモのヒナたち。写真(下)は植田に放ったアイガモを見守る子供たち。


更新日:2019年6月14日 金曜日 00:00

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