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堀江さん夫妻、道頓堀で絵画展♪風景や心象作29点
「一滴の水」をテーマに水彩画を描いている和歌山県橋本市隅田町垂井出身の画家・堀江壽碩=ほりえ・じゅせき、本名・頴市(よういち)さん(84)と、同所在住の妻で抽象画家の清子(せいこ)さん(77)による「二人展」が、5月16日(木)~同21日(火)、大阪市中央区道頓堀1の10の7の「ギャラリー香(かおり)」(なんば・松竹座前)で開かれる。堀江さん夫妻は、交通事故や病気による重傷・重病を克服しての開催で、多くの友人やファンは「ぜひ、二人の作品を鑑賞したい」と心待ちにしている。入場無料。
堀江さんは、天然水の素晴らしい、北海道虻田郡京極町のアトリエで、水彩画の制作に取り組み、毎年5月と10月に帰郷。大阪や橋本、北海道での個展、二人展を含めて、今回で27回目になる。
堀江さんは北海道京極町の「ふきだしの滝」や小樽市の「高島岬」などの風景や、花、果実作品16点と「夢」としたためた書作1点、清子さんは直線や曲線、綺麗な彩色で、宇宙生命を感じさせる心象作品12点を出展する。
堀江さんは少年時代、文芸・同人誌に「人は水滴として生まれ大海(社会)に出る」という随筆を寄稿。仕事は1級建築士として、橋本・伊都地方で大活躍。平成元年(1989)からは、命の根源を「水」と考え、「一滴の水」をテーマに水彩画を描いてきた。
清子さんは多摩美術大学・日本画科を卒業し、橋本市役所前のビルで絵画指導。堀江さんは清子さんに師事した末に再婚。それぞれ思い思いの絵画製作に打ち込んできた。
堀江さんは10数年前、オートバイを運転中、車に衝突され左足を骨折し、全治3か月の重傷を負ったが、今は絵画や畑仕事、除雪ヘルパー生活。
清子さんは脳血栓を患ったり、倒れて足を骨折したりしたが、今は杖を突きながらも、リハビリに励み、ほとんど克服している。
堀江さんは「とくに令和元年の二人展はうれしいです。お互いに負傷や病気で、絵画活動の途絶えたこともありましたが、もう大丈夫です」と話し、清子さんは相槌(あいづち)を打ちながら、笑顔を見せていた。
「ギャラリー香」は地下鉄なんば駅14番出口から徒歩約1分のところ。開館時間は午前11時~午後7時(最終日は同4時30分)。問い合わせは堀江さん(電話・ファックス=0736・34・2209)へ。
写真(上)は作品を披露する堀江頴市さん・清子さん夫妻=橋本市の自宅庭で。写真(中)は清子さんの心象作品中の1枚。写真(下)は堀江さんの風景画「ふきだしの滝」。