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橋本に「お尻山」あった?!春風の山頂~心和む風景

和歌山県橋本市南馬場に「お尻(けつ)山」と呼ばれる、可愛いお尻の形をした小山がある。命名されたのは昭和20年代だが、ほとんどの市民はその名前を知らない。昭和・平成を経て5月1日には、令和の「お尻山」ということになるが、今はインスタグラム時代。山頂からの展望もよく、ネット投稿次第では、人気のお山になりそう。
この「お尻山」は紀の川の南側、国城山の北側にある柿山で、東西の小山がきれいに合わさり、その間を幅約3メートルの道が南北に続いている。
紀の川の堤防から見上げると、可愛くて若々しい「お尻」に見えてくる。「お尻山」の南の高台には、高野山を再興した高僧・木喰応其(もくじきおうご)上人(1536~1608)が築いたという「平谷池(へえだにいけ)」が、たっぷりと水を湛えている。
山すその農家の人たちの話によると終戦後、地元住民の間で、その形状から「お尻山」と呼ばれるようになった。中学校の運動部の生徒たちは、「お尻山」の峠を必死で駆け上り、足腰を鍛えてきたが、「お尻山」という名前は広まっていない。
春も半ば、この「お尻山」に登ると、柿山の枝々に新芽がふくらみ、山肌には若草が萌えている。そこに座ると、遠くに和泉葛城金剛の山並み、眼下には紀の川流域の町並みが見える。南海電車が走るとレールのきしむ音が、春風とともに吹き上げてくる。
フォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さんは「山麓から見るお尻山もいいが、山頂から展望するふる里の景色もいい。心癒されますよ」と目を細めていた。
写真(上)は紀の川南側の畑から見上げた「お尻山」。写真(中)は「お尻山」の二つの柿山の間を通る山道。写真(下)は若草の「お尻山」山頂から見える楽しい南海電車の風景。


更新日:2019年4月13日 土曜日 00:00

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