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紙の橋本新聞、図書館で閲覧OK♪市民がコピー貢献
平成23年(2011)3月に創刊した「高野山麓・橋本新聞」(インターネット)の8年間の全カラーコピーが、市民ボランティアの努力で完成し、和歌山県橋本市東家の橋本市図書館で閲覧できるようになった。井澤清(いざわ・きよし)館長は、「たとえパソコンを使わなくても、ふる里のニュースや話題を、楽しんでもらえるようになりました」と言っている。
「高野山麓・橋本新聞」は、世界遺産・高野山をはじめ、橋本・伊都地方のニュース&話題などを連日掲載している。今はパソコン・スマートフォン時代なので、地元だけでなく、ふる里を愛する地元出身の県外、海外在住の読者も増えている。
そんな中、同図書館では、「パソコンやスマホを使わない方々にも、コンピューターから『紙の新聞』に変えて、ふる里情報を届けよう」と、平成28年(2016)から「高野山麓・橋本新聞」のカラーコピーを開始した。
これに協力したのは、和歌山県立紀北工業高校の元教諭・池永惠司(いけなが・けいじ)さんと、JR橋本駅の「ゆかいな図書館」世話人代表の阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さんの2人。池永さんが編集コピーし、阪口さんが数日分をまとめて、その都度、同図書館へ届けてきた。
今年3月以降は、図書館員の辻田文代(つじた・ふみよ)さんが編集コピーを担当。創刊以来8年間の「高野山麓・橋本新聞」は、今、冊子(綴じ込み)として図書館入口付近に並べられている。閲覧は無料。希望者は1枚(B5~A3判)10円でコピー(モノクロ)してもらえる。
池永さんは「記事の分量次第で、写真の大小や位置、文字の大きさを決め、皆様が読みやすいように編集しました」と説明。阪口さんは「ふる里の大切な記事が、コンピューターだけでなく、紙の新聞として、図書館にずっと残ることがうれしい」と話していた。
かつて宅配されていた「紀の川新報」や「きのかわ新聞」の縮刷版、図書館員が切り貼りした全国紙についても、近くで購読できる。
問い合わせは同図書館(電話=0736・33・0899)。
写真(上)は創刊以来8年間の「高野山麓・橋本新聞」(インターネット)のカラーコピーが、すべて無料閲覧できるようになった橋本市図書館と、紙面を披露する担当の辻本文代さん。写真(中)は市民ボランティアとしてパソコン編集する池永さん=左=と協力者の阪口さん。写真(下)は橋本市図書館の「高野山麓・橋本新聞」閲覧コーナーの一部。