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熱心に地域奉仕…橋本高校に「小さな親切」実行章
地域の奉仕活動に取り組んでいる和歌山県橋本市古佐田の県立橋本高校=土肥二郎(どひ・じろう)校長、生徒数587人=に、2月25日、公益社団法人「小さな親切」運動本部=鈴木恒夫(すずき・つねお)代表=から「小さな親切」実行章が贈られた。
同校の地域活動ぶりは、例えば野球部は平成5年(1993)から毎年春、置き傘に交通安全標語を書き、JR・南海橋本駅などに置いて啓発し、すでに22回、計1100本を数える。置石に標語&イラストを描き、同駅前の通路に並べて啓発する交通安全運動も18回、計1510個にのぼる。
また、吹奏楽部は、平成23年(2011)から毎年7月、同校近くの丸山公園の「橋本駅米軍艦載機銃撃犠牲者追悼の碑」前で営まれる「追悼の集い」で演奏して、犠牲者の冥福を祈り、生徒会や図書部は、同年から毎年8月、橋本駅・ゆかいな図書館で開催する「戦争文庫」の図書整理などに協力してきた。
このほか、最近では、橋本市保健福祉センターで開かれた第18回「ふれて・学んで・楽しんで ボランティア体験フェア」で、放送部が司会を務め、邦楽部が箏を演奏、野球部がダンスを披露して、イベントを盛り上げるなど、その貢献ぶりは、地域の人たちを感動させている。
この日、校長室には、地域を代表して「小さな親切」運動本部・橋本支部長の阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さん、古佐田老人クラブ連合会長の池永恵司(いけなが・けいじ)さん、橋本地区労働保険協会・社会保険労務士の森本宏(もりもと・ひろし)さん、和歌山県年金受給者協会橋本支部長の藤井邦一(ふじい・くにいち)さんの4人が参集。
阪口さんから土肥校長に「皆さんのご奉仕は社会にあたたかな心の輪を広げました」と讃える「小さな親切」実行章が贈られ、阪口さんは「今後ともご活躍をお願いします」と謝辞。池永さんら3代表からも、それぞれ記念品が贈呈された。
土肥校長は「生徒たちが、地域の人たちと交流し、貢献させてもらうことは、将来に向かって、貴重な体験となります。学校としても、ボランティア活動を大切にしたいと思います」と話していた。
写真(上)は阪口さんから「小さな親切」実行章を伝達される橋本高校の土肥校長。写真(中)は置石に交通安全の標語&イラストを描く橋本高校・野球部員ら。写真(下)橋本駅米軍艦載機銃撃犠牲者追悼の碑前で、音楽演奏のあと犠牲者の冥福を祈る橋本高校・吹奏楽部員。