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新型ケーブルカーお披露目♪高野山の四季を楽しく
南海電鉄=遠北光彦(あちきた・てるひこ)社長=は、和歌山県高野町の高野山ケーブル(極楽橋駅~高野山駅)に導入し、3月1日に運行開始する新型車両・4代目ケーブルカーについて、2月15日「報道内覧会」を開いた。3月2日には運行開始記念セレモニーを企画しており、同社は「新型車両の乗り心地と共に、高野山の四季をお楽しみください」とアピールしている。
4代目車両は重さ18・6トン、長さ14・36メートル、幅3メートル、高さ3・3メートル。1編成(2両)の定員は211人(乗務員1人含む)で、車体はスイス製。外観は真言密教のシンボルの高野山・根本大塔をイメージした朱色を基調に黒、白、黄色を配している。
車内は、心地いい格子状の木製背もたれ式座席、眺望しやすい広々とした車窓を設け、電動式車イスなども乗降しやすく工夫している。
3代目車両は昭和39年(1964)から運行。利用客は延べ5700万人超、走行距離は202万キロメートル(地球50周以上)。昨年11月に引退した。4代目もそれ以上の活躍を期待されている。
この日の「報道内覧会」では、多くの新聞・テレビ各社が訪れ、新型車両や試運転風景を取材。南海電鉄車両部の山田健太郎(やまだ・けんたろう)車両課長(47)は、「4代目のデザインは美しい欧州風で、車窓も大きくしています。ぜひ、高野山の自然を眺望してください」と話していた。
3月1日の運行開始後は、記念スタンプラリーや記念乗車券発売、新型高野山ケーブルカー写真展などが繰り広げられ、3月2日(土)には極楽橋駅で「運行開始セレモニー」が開かれることになっている。
写真(上)は報道陣の質問に応える山田車両課長=後ろは4代目高野山ケーブルカー。写真(中)は格子状の木製せもたれも綺麗な同ケーブルカーの座席。写真(下)は高野山・根本大塔のイメージカラーも美しい同ケーブルカーの外観。