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高野山ケーブル新車両発車♪2日は記念セレモニー

和歌山県高野町の南海電鉄・極楽橋駅と高野山駅を結ぶ高野山ケーブルで3月1日、新型車両・4代目ケーブルカーが運行を開始した。2日(土)は極楽橋駅で、同電鉄や高野山真言宗総本山・金剛峯寺など関係者が集まり、運行開始記念セレモニーがある。
高野山ケーブルは従来通り「巻き上げ式」で、車両は高野山駅と極楽橋駅から同時発車、両駅に同時到着する。4代目車両は1編成・2両で、定員は211人。車体はスイス製で、外観は真言密教のシンボルの高野山・根本大塔をイメージした朱色を基調に黒、白、黄色を配した。座席は格子状の背もたれ式で、広車窓は広々と眺望よくしている。
この日午前5時27分、新型車両は3代目引退後、約3か月ぶりに両駅を発車し、5分後に両駅に到着した。高野山駅の乗客は約20人、極楽橋駅は4人で、初乗り体験や写真撮影を希望する鉄道ファンや沿線住民が多かった。
九度山町椎出在住の大阪メトロ元社員・野中浩三(のなか・こうぞう)さん(59)は、母・敏子(としこ)さん(85)を車に乗せて訪れ、高野山駅~極楽橋駅を新型車両で往復した。
敏子さんは「亡夫が南海バスの運転手で、私は高野山駅前の飲食店の元店員。高野下駅から通勤したので、3代目ケーブルカーに世話になり、今回はどうしても4代目に乗りたくて。心地よかったです」とにこにこ。浩三さんも「窓が広くて展望がいいですね」と話した。
高野山駅の中谷晴彦(なかたに・はるひこ)駅長(62)は「新型車両のコンセプトは期待感、癒しと調和、安全安心です。国内外の多くの皆さんに楽しんでいただきたい」と張り切っている。
高野山駅2階では「新型高野山ケーブルカー写真展」を当分の間開催。記念スタンプラリー(~5月26日)は高野山駅~金剛峯寺~奥の院で行われ、賞品の高野山ケーブルカー特製ピンバッジ(縦2・5センチ、横3・5センチ)は、高野山駅で先着4000人に贈られる。
「運行開始記念セレモニー」は2月2日(土)午前9時33分~同56分、極楽橋駅待合スペースやケーブルカーホームで開催。南海電鉄の遠北光彦(あちきた・てるひこ)社長、金剛峯寺の葛西光義(かっさい・こうぎ)座主ら関係者が出席。挨拶や安全運転祈願、くす玉割りなどがある。
高野山駅では、新型車両をデザインした記念缶バッジプレゼント(先着300人=午前10時30分~)、ケーブルカー手ぬぐいなどのオリジナルグッズ販売会や、スイス製チョコレート&和歌山県産梅酒などの振る舞い(午前10時30分~午後3時)もある。
写真(上)は高野山駅に到着した4代目ケーブルカー。写真(中)は極楽橋駅に向かう同車両。写真(下)は高野山駅の写真展で紹介中の4代目ケーブルカー。


更新日:2019年3月2日 土曜日 00:00

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