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冬空に浮かぶケーブルカー!高野山駅で新旧入れ替え

南海電鉄=遠北光彦(あちきた・てるひこ)社長=は12月月7日、和歌山県高野町の南海・高野山駅で、ケーブルカー3代目・4代目車両の「新・旧入れ替え作業」を行った。同電鉄社員ら約50人が、3代目に「お疲れさま」と別れを告げ、4代目には「どうかよろしく」と活躍を期待、鉄道史に残る同駅の歴史的な一日となった。
高野山ケーブル(極楽橋~高野山駅(0・8キロ、高低差328メートル)は昭和5年(1930)に開業。3代目車両(日本製・2両2編成・定員261人)は、昭和39年(1964)から54年間運行し、11月25日に引退した。4代目車両(スイス製・同・定員181人)は、来年3月初旬から運行開始の予定である。
この日、高野山駅の線路上の3代目車両(重さ11トン)は、クレーン車で吊り上げ、水煙(すいえん)輝く2階建て駅舎の屋根をまたいで、駅前広場のトレーラーに丁寧に降ろした。参集した高野山真言宗総本山・金剛峯寺の僧侶約20人は、その前に祭壇を設け、ろうそくをともして読経。関係者とともに「労」をねぎらった。
この後、4代目車両(重さ9トン)が白いシートに覆われたまま、トレーラーに載って駅前広場に到着。やはりクレーン車のアームが伸び、駅の線路上に降ろされた。すでに1編成(2両)は、極楽橋駅に運ばれており、残る1両は8日に搬入される。
同電鉄の山田健太郎(やまだ・けんたろう)車両課長は「3代目車両には感謝の気持ちでいっぱい。4代目車両は、とても窓ガラスが広いので、四季の高野山の眺望を楽しんでもらえる。お客様のために頑張ってほしい」と話した。
写真(上)はクレーン車で吊り上げられ高野山駅の屋根をまたいでくる3代目ケーブルカー。写真(中)は長年の労をねぎらい読経する高野山・金剛峰寺の僧侶の皆さん。写真(下)はクレーン車で高野山駅構内の線路上へ運ばれるシートをかぶったままの4代目ケーブルカー。


更新日:2018年12月8日 土曜日 00:00

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