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恋の♡チューリップ畑作り♪橋本恋野で170人挑む
中将姫伝説のある和歌山県橋本市恋野の農地で、その地名を生かした「恋の♡チューリップ畑」作りが11月10日、橋本商工会議所主催で行われた。花が咲きそろう来年4月上旬には、この〝憩いのオアシス〟を拠点にしたサイクリングイベントを計画、寺本伸行(てらもと・のぶゆき)会頭は「素晴らしい観光スポットにしたい」と張り切っている。
この農地は、紀の川南側の高台で、地元農家所有の約1500平方メートルの広さ。そこにチューリップの花で、大小2つのハート型を表現し、大きいハート(縦25メートル、幅20メートル)の外周には赤、内側全体にはピンク、小さなハート(縦・幅各7メートル)は、黄色のチューリップで飾るという構想。
この日、同商工会議所が募集した市内企業の男女ボランティアら約170人が参加。計約2万個の赤、ピンク、黄色の球根をチドリに植えた。
紀陽銀行高野口支店から支店長ら計5人で参加した平田ありささん(23)は、「前日の雨で畑が湿っていて、足元は大変でしたが、皆さんと力を合わせ、心を込めて植えました。来春、チューリップが咲くのを楽しみにしています」と明るく話した。
恋野は奈良時代の女性ヒロイン・中将姫が隠れ住んだという舞台。近くには桜並木で名高い稲荷山や、池畔の「あじさいの里」があり、今度は「恋の♡チューリップ畑」が加わることになる。
チューリップの花言葉は、黄色の場合「望みのない恋」とあるものの、ピンクなら「愛の芽生え」、さらに赤となれば「真実の愛」ということに…。
同商工会議所では〝恋の成就するまち〟として、来春「恋の♡チューリップ畑」をオープンさせ、4月6(土)7(日)両日には、紀の川堤防・河川敷の自転車道を活用して、チューリップ見物&サイクリングイベントなどを開く計画。寺本会頭は「これからも紀の川流域にお花畑を増やして、多くの観光客に喜んでいただくつもり」と話していた。
写真(上)は完成予想図を披露するボランティア参加の平田さん=背景は恋の♡チューリップ畑。写真(中、下)はハート型にチューリップの球根を植えるボランティアたち。