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橋本・伊都など昭和風景を今に♪写真アルバム出版

昭和の紀北地方の風景や伝統行事などを写真で紹介する、写真アルバム「橋本・紀の川・岩出・伊都の昭和」が樹林舎(名古屋)から出版され、6月14日、橋本・伊都地方などの書店で発売される。監修した橋本市文化財保護審議会の瀬崎浩孝(せざき・ひろたか)元委員長は「昭和は戦争や経済発展の激増の時代であり、写真はその姿を活写している。このアルバムから、昭和時代に大切にされた『結(ゆう)の心』を感じていただきたい」と話している。
この写真アルバムは、A4判で263ページ。表紙カバー写真は、昭和45年(1970)、橋本市の「紀ノ川の妻の浦の釣り風景」=フォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さん提供=で飾り、中身は橋本市・伊都郡、紀の川市・岩出市で、昭和時代に撮影された写真約600枚を収録。郷土を知る12人が執筆・協力した。
目次は①昭和の幕開き②戦時下の日々③心に残る町並み④暮らしのワンシーン⑤戦後の出来事⑥変わりゆく風景⑦交通の変遷⑧祭りや伝統行事⑨戦後の学校から成り、それぞれ貴重な画像が掲載されている。
例えば、昭和45年(1970)の国鉄・南海「橋本駅」前の光景。古い木造2階建て住宅と食堂や露店がある=阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さん提供。
今は駅前再開発で消滅した「ほんまち商店街の夜店」=昭和60年(1985)撮影、北森さん提供=は、当時の花火販売の店の鮮やかさや、橋本川・松が枝橋をわたる浴衣姿の子どもたちの可愛さが伝わる。
橋本橋の上から昭和20年代後半に撮影された「水量豊富な紀の川」=谷口善志郎(たにぐち・よしお)さん提供=も情緒がある。ここは日本女性初のオリンピック水泳金メダリスト・前畑秀子さんや、名高い潜水泳法の同金メダリスト・古川勝さんを育んだ水域。遊泳する子供たちの声が聴こえてきそう。
阪口さんは「ふる里の写真を撮ったり、皆さんから収集したり、この通り残せてよかった」と喜び、北森さんは「一人でも多くの方々にご覧いただければ」と希望。谷口さんは「橋本はとくに山河の景色がいい。前畑さん、古川さんを育んだ紀の川を知ってほしい」と話している。
写真アルバム「橋本・紀の川・岩出・伊都の昭和」は本体=9250円+税。6月14日(木)、橋本・伊都地方などの書店で販売予定。限定出版のため購入は予約優先になっている。
橋本・伊都地方の販売書店は次の通り
◇橋本市▽TSUTAYA WAY橋本店(電話=39・3380)▽本と文具ツモリ紀見店(同=32・9915)▽同西部店(同=32・5153)▽ブックマートフレンズ(同=37・3216)▽村上三光堂(同=32・0652)▽中谷三平堂(同=42・2046)▽脇田書店(同=43・2558)。◇かつらぎ町▽青木書店(電話=22・1032)▽西岡書店(同=22・0613)。◇九度山町▽今川新聞舗(電話=54・2048)。◇高野町▽小堀南岳堂(同=56・2324)。
写真(上)は樹林舎から出版された写真アルバム「橋本・紀の川・岩出・伊都の昭和」=本と文具ツモリ紀見店で。写真(中)は小京都のような趣の「紀の川沿いの町家」=北森さん提供。写真(下)は「水量豊富な紀の川」=谷口さん提供。
以下は出版・関係者。
〈監修〉
瀨崎浩孝(せざき・ひろたか)元橋本市文化財保護審議会委員長・元橋本市郷土資料館館長。
〈執筆・編集協力〉
池田和夫(いけだ・かずお)高野口文化財研究会会長・元和歌山県文化財保護指導員、岩鶴敏治(いわつる・としはる)地方史家、梅田律子(うめだ・りつこ)那賀移民史懇話会代表、大井一成(おおい・かずしげ)紀の川市文化財保護委員、尾﨑凖一郎(おざき・じゅんいちろう)元九度山町文化財保護審議会委員、北森久雄(きたもり・ひさお)フォトライター、木下 浩良(きのした・ひろよし)高野山大学総合学術機構課長、下村克彦(しもむら・かつひこ)前かつらぎ町教育長、高崎正紀(たかさき・まさき)元橋本市職員、三島英雄(みしま ひでお)元橋本市文化財保護審議会委員、宮本佳典(みやもと・よしのり)橋本市文化財保護審議会委員、森本宏(もりもと・ひろし)社会保険労務士・行政書士。


更新日:2018年6月14日 木曜日 00:00

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