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「黒河道」など写真展♪世界遺産・北森さん撮影46枚
和歌山県橋本・伊都地方の「高野山参詣道・4道」の世界遺産・追加登録決定を記念する写真展が、10月25日、橋本市の和歌山県伊都振興局1階ロビーで開幕した。登録決定した舞台「黒河道(くろこみち)」「三谷坂」「不動坂」「女人道(にょにんみち)」に分け入り、撮影したフォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さん(78)は「高野参詣の古人(いにしえびと)が現れそうな道ばかり。ぜひ、ご覧ください」と言っている。観覧無料。平成29年3月31日まで。土・日・祝日と年末年始は休み。
中央台座のモニターテレビ画面では、今回、追加登録が決定した「黒河道」10枚、「三谷坂」9枚、「不動坂」9枚、「女人道」8枚と、登録済みの「町石道」6枚など計46枚をスライド式で紹介。そのうち壁面には今回登録の4道・各6枚を含む計30枚を掲示。写真の大きさはカラーA4判サイズで銀色の額入り。
黒河道では「岩掛け観音」、不動坂では「清めの不動明王」の姿を、あたりの雰囲気とともに切り取り、三谷坂の「丹生都比売(にうつひめ)神社」や女人道の「高野山・大門」は、朱塗りの彩色を捉えている。
北森さんは高野参詣の4道の世界遺産・追加登録に向け、7月に伊都振興局から撮影依頼を受けて、井口勝彦(いぐち・かつひこ)企画産業課主任の案内で、3日間がかりで撮影した。
ひざ痛をこらえて、高野参詣道を撮ってきた北森さんは「さすがに祈りの道、いろんな祠(ほこら)や野仏(のぼとけ)など史跡が多く、しかも自然が豊かです。ふと平安装束の古人が現れそうで、楽しく想像しながら撮りました」とにっこり。
井口主任は「北森さんの写真から、高野参詣道の良さを体感し、それをきっかけに歩いてほしい。もしも、体力的に登れない場合は、北森さんの写真をご覧になり、楽しんでいただきたい」と話していた。
問い合わせは伊都振興局企画産業課(電話=0736・33・4909)へ。
写真(上)は高野参詣道・4道の世界遺産・追加登録記念の写真展=北森さん(手前)と井口さん。写真(中)北森さん撮影の高野参詣道を紹介するモニターテレビ。写真(下)は橋本市初の世界遺産「黒河道」の写真。