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逸品「天野米」収穫シーズン♪神社参拝・お土産楽しく
世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺の「御用達米(ごようたつまい)」に認定されている「天野米(あまのまい)」の産地、和歌山県かつらぎ町天野の天野盆地で、今、天野米の収穫シーズンに入り、コンクリート造りの都市部にはない、瑞々(みずみず)しい田園風景を呈している。
「天野の里」には、弘法大師・空海に神領・高野山を貸与した丹生明神(にうみょうじん)を祀る、世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社があり、今秋も大勢の参拝・観光客が訪れている。
さらに天野盆地(標高約450メートル)は、高野山(同約850メートル)のほぼ中腹地点で、紀の川支流の貴志川の最上流部にあり、稲作に適した土壌と、きれいな水の力で、良質米が育まれる。すでに天野の里の「コシヒカリ」は、ほとんど収穫を済ませ、和歌山県の推奨品種「キヌヒカリ」などは、これから収穫を始めるという。
主に天野米&トマトを並べる「里庵(りあん)」(同町下天野920)は、平成27年(2015)にオープン。今は、とれとれのコシヒカリ袋入り2キロ=1100円、3キロ=1600円、5キロ=2600円(いずれも税込)で販売。土曜、日曜に限り営業している。
経営者の松下和彦(まつした・かずひこ)さんは「最初は小さな袋入りで、おいしいと思ったら大きな袋入りを…。お米もトマトもすぐに売り切れますが、平日でも予約注文はOKです」と言っている。
天野の里には、丹生都比売神社をはじめ、平安時代の歌人・西行法師(さいぎょうほうし)の妻娘(さいし)が生活し、高野山にいた西行法師が再三、下山して寝食を共にした西行庵や妻娘の墓があり、人気の宿泊&飲食施設「山荘 天の里」もある。
この季節、神社や西行庵を参拝の後、ゆったり飲食、こがね色の稲田を展望し、天野米をお土産にすると楽しそう。「里庵」(電話=0736・26・0040)。
写真(上)は「山荘 天の里」をバックにした天野米の稲田風景。写真(中)は「里庵」で販売されている天野産「コシヒカリ」(3キロ入り)。写真(下)は幾何学的な美しさを見せる天野米の刈田風景。