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全国高校野球〝生みの親〟田村木国氏を讃え特別展

全国高校野球選手大会の「生みの親」である、和歌山県かつらぎ町出身の田村木国=たむら・もっこく、本名・省三(しょうぞう)氏=ゆかりの品を紹介する特別展が、和歌山市本町2丁目の「わかやまスポーツ伝承館」(フォルテワジマ3階)で開かれている。8月31日まで。観覧無料。
木国=明治22年(1889)~昭和39年(1964)=は俳人で大阪朝日新聞記者。大正4年(1915)、箕面有馬電鉄会社(現阪急電鉄株式会社)から、大阪府豊中市の「グラウンド活用相談」を受け、担当した木国が「中等学校優勝野球大会」の開催を創案、大阪朝日・社長の賛同を得て実現した。第10回大会以降は甲子園球場で開かれ、今年は第99回大会、来年は100回の節目の年を迎える。
伝承館には昭和26年(1951)、木国の功績を讃え、日本高校野球連盟から贈られた表彰状や、昭和野球の雰囲気が漂う「本塁クロスプレー」のブロンズ像などを展示。
69歳の木国が「大会草創時の思い出」のタイトルで執筆した「週刊朝日」の記事には、木国の提案を社長が30分以内で即決し、第1回大会開催の社告が人々を驚かせたことや、当時、破格の高額な「深紅の優勝旗」を注文させてもらえた喜びなどを綴り、「夏ごとに甲子園の一角で」(略)「十万観衆を目のあたりにした時、私はいつもホロリとした気持ちになるのである」と結んでいる。
木国は中学時代から俳句に親しみ、河東碧梧桐や高浜虚子に師事。『ホトトギス』同人、『山茶花』主宰。句集に「秋郊」「大月夜」などがある。
同特別展の周辺には県内の野球の名門で、春1回・夏2回優勝の和歌山中学校(現・桐蔭高校)、夏2回優勝の海草中学校(現・向陽高校)、春3回・夏1回優勝の箕島高校、春1回・夏2回優勝の智弁和歌山の写真や、優勝旗(レプリカ)なども展示している。
近くには県内39校の野球帽や、ユニホームなどを掲げ、6人掛けのベンチも用意。ここでは自由にユニホームを身に着けて、写真撮影もOK。多くの家族連れや女性、少年野球の子供たちが訪れ、楽しいひとときを過ごしている。
伝承館の宮井治夫(みやい・はるお)さんは「和歌山県は〝野球王国〟であるとともに、かつらぎ町の木国さんが全国高校野球大会の〝生みの親〟です。ぜひ、お立ち寄りください」と話している。
開館時間は午前10時~午後7時。問い合わせは同館(電話=073・423・2215)。
写真(上)は日本高野連から木国さんに贈られた本塁クロスプレーのブロンズ像。写真(中)は木国さんの功績を讃える表彰状。写真(下)は特別展の会場風景

更新日:2017年8月21日 月曜日 00:00

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