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子供らお化けにキャー!橋本図書館・納涼おはなし会
夏休みの子供たちに〝怖いけど楽しい夏の夜〟を過してもらう第3回「納涼おはなし会」が、和歌山県橋本市東家の橋本市図書館=井澤清(いざわ・きよし)館長=で開かれ、参加した100数十人の家族連れらが「お化け」の絵本や紙芝居などに心凍らせ、そして魅了された。
午後7時20分頃、橋本市教育文化会館玄関に入ると、1階玄関とエレベータ内、さらに図書館のある5階廊下には、妖怪(ようかい)や破れ提灯(ちょうちん)、火の玉など、画用紙をくりぬいて作った〝お化けの世界〟がパネル展示されていた。
1階の「ろくろ首と傘お化けパネル」では、子供たちが顔を出してにっこり。エレベータの扉が開くと、ジョーズのような怪物の絵が、大きな口をあけていて、子供たちはドッキリ・キャ~ッ。お父さんやお母さんがスマホ撮影すると、今度は可愛い顔で「はいチーズ」のポーズ。
本番は5階の図書館で開始。図書館職員6人、サポーター4人、ボランティア1人が出演し、先ず口裂け女などお化けの「手遊び」で幕開け。
職員の樫内麻友(かしうち・まゆ)さんが絵本「きもだめし」、中西悠香梨(なかにし・ゆかり)さんが絵本「たべてあげる」をそれぞれ読み聞かせ。ボランティアの桐生偉人(きりゅう・ひでと)さんが、すばなし「くものいと」を演じた。
さらにロングバージョンの「てあそび」の後、職員の山本恵子(やまもと・けいこ)さんが紙芝居「あき寺のばけもの」を上演、辻本薫子(つじもと・かおるこ)さんが絵本「のっぺらぼう」を抑揚つけて披露した。
今回は、隣に設けた大きなスクリーンに、見やすいように紙芝居や絵本を投影。途中、不気味な笛や鼓、鉦の音、何かのすすり泣く声を流したり、いきなり照明を遮断したり。そのたびに、子供たちはお父さんに抱きついたり、お母さんの手を握ったり。わくわく・ぶるぶるの時間を味わった。
この「納涼おはなし会」は、図書館員が企画・ボランティアが協力して開催し、今年で3回目。井澤館長は「大勢の参加、ありがとう。皆さん、真夏の夜、背筋が寒くなったでしょう。帰りにはカウンターでおみやげを…」と謝辞を述べていた。
写真(上)は絵本「きもだめし」を読み聞かせる樫内さん。写真(中)は「おーっジョーズ!」とばかり驚いたあとエレベータ内から笑顔を見せてくれた子供たち。写真(下)はお化けバージョンも楽しく演じられた「てあそび」の1シーン。