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〝幸村の里〟すてきな観光地に♪九度山こども議会開く

NHK大河ドラマ「真田丸」放映で脚光を浴びた和歌山県九度山町で、町立小・中学4校の児童生徒による「子ども議会」が8月2日、同町議会本会議場で開かれ、児童生徒たちは観光行政の課題などを鋭く質問、岡本章(おかもと・あきら)町長は「前向きに検討、実現したい」と真剣に答弁した。
この日、九度山小・中学校、河根小・中学校の児童生徒計12人が参加。九度山中学校3年の津田拓磨(つだ・たくま)君が議長役で議事を進行。11人は議員役で岡本町長に答弁を求めた。
例えば、九度山小学校6年の井上博仁(いのうえ・ひろと)君は、「九度山は大河ドラマ真田丸で有名になったが、街灯の明かりが薄暗いです」と迫り、岡本町長は「安全灯のLED化を引き続き進めたい」と答弁。
同小学校6年の和田樹(わだ・いつき)君も「観光客のために公衆トイレを増やし、案内標識は中国語の表記などが必要では」と質問。岡本町長は「パンフレットやホームページの多言語化とともに対応を検討したい」と前向きに答えた。
九度山小学校2年の上田光希(うえだ・こうき)君は「今年3回目となる将星真田幸村花火大会の目的や成果、課題を教えてください」と質問。
岡本町長は「幸村の大坂城出陣と合わせ、10月8日に開催し、6666発の打ち上げ花火を予定。この花火で昌幸・幸村父子の九度山暮らしや出陣ストーリーを感じてほしい。ただ、課題は大変な財源確保ですが、その確保をしっかり考えながら、花火大会は継続しなければならない」と力説した。
幸村関係以外の質問でも、九度山小学校の老朽化プール問題について、岡本町長は「小学校プールと町民プールを一緒にした、新しい立派なプール建設を早急に実現したい」と言明。
傍聴席では、20数人の保護者らが、その堂々たる質疑風景に見入っていた。最後の講評で辻正雄(つじ・まさお)教育長は「質問の仕方も態度もよかった。すべて立派な質問で、たのもしいと思いました」と讃えた。
この後、町長室で懇談会があり、岡本町長はテレている児童生徒たちに、「大河ドラマ真田丸は、台湾でも放映され、向こうから九度山へ観光に来てくれています。皆さんも、台湾の方々に出会ったら、ニーハオ(你好=こんにちは)と声をかけてね」などと語りかけ、全員、和やかな雰囲気にあふれ、ジュースで喉を潤していた。
写真(上)は九度山こども議会=手前は議長役の津田君、その前が岡本町長、その向こうは質問する議員役の児童。写真(中)は質問する女生徒。写真(下)は岡本町長と懇談する児童生徒たち=町長室で。


更新日:2017年8月3日 木曜日 00:00

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