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酒蔵(文化財)見学&原酒利き酒いかが♪初桜酒造

弘法大師・空海が開いた高野山ゆかりの日本酒「高野山 般若湯(はんにゃとう)」を醸造している、和歌山県かつらぎ町中飯降85、初桜酒造株式会社で、2月11日(土)と同19日(日)の両日、国の登録文化財「酒蔵」の見学会と、搾りたて新原酒・初桜「たれくち」の即売を行う。笠勝清人(かさかつ・きよと)社長は「ぜひ醸造現場をご覧になり、新原酒を味わってください」と呼びかけている。酒蔵見学は要予約。酒蔵見学は無料。
同社は1866年(慶応2)、高野山麓の紀ノ川畔に創業。高野山では「飲酒禁制」だったが、弘法大師・空海は「塩酒一盃(おんしゅいっぱい)これを許す」と、酒の効用を認め、山上では酒を「般若湯」と呼びかえて愛飲。昔、同地方の酒は、すぐ南側を流れる紀の川の舟着場から、舟で酒樽(さかだる)を対岸へ運び、さらに馬の背に乗せて高野山へ運んだという。
この地方は紀ノ川上流にあたることから、昔は「川上酒」と呼ばれ、酒造りが盛んだった大正から昭和初期には、33軒もの酒蔵があったが、「灘伏見(なだふしみ)」の酒どころが脚光を浴び、酒の量産が進むにつれて、「川上酒」の廃業が相次ぎ、今では川勝社長がただ1軒同社を守り抜いている。
酒蔵見学会の当日は、11日(土)19日(日)両日とも、午前10時からと午後2時からの2回に分けて開催。笠勝社長と社員杜氏が「酒蔵」に案内し、米と水を浸す浸漬場(しんせきば)や、蒸し米を寝かせる麹室(こうじむろ)などを説明する。
この後、見学者が新酒の利き酒をし、大吟醸「亀鶴」、「般若湯」、「秘蔵酒」などの出来具合も味わう。希望者は初桜の新原酒「たれくち」を買い求めることになる。
「酒蔵見学会」は各回(1時間)とも約20人限定の予約制。問い合わせは初桜酒造(電話=0376・22・0005)へ。
写真はいずれも昨年1月の酒蔵見学&利き酒風景。


更新日:2017年1月29日 日曜日 00:00

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