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気迫の新春・転読法会!世界遺産・黒河道の定福寺

和歌山県橋本市賢堂の世界遺産・黒河道(くろこみち)入口にある高野山真言宗・定福寺(じょうふくじ)= 生地清祥(おんじ・せいしょう)住職=で1月5日、「大般若転読法会(だいはんにゃてんどくほうえ)」が営まれた。
同寺は約700年前(鎌倉期)に地元有力者でつくる堂座講(どうざこう)が創建。「大般若経典」600巻=願主・紀州賢堂村三軒屋彦三郎=は、元禄15年(1702)に信徒から寄進され、毎年1回、転読法会が営まれてきた。
この日、本尊・阿弥陀如来を祀る本堂に同座講役員10人が参集。堂内2か所に経典各300巻(高さ約30センチ、縦横各1メートル余)を準備。生地住職が気合いもろとも、経典を大きな扇子(せんす)かアコーディオンかのように広げ、次々と題目「大般若波蜜多経」や巻数を唱えると、あたりは新年の清々しさでいっぱい。最後に生地住職は、信徒10人と一緒に般若心経を読経、黒河道の世界遺産・追加登録に感謝するとともに、世界平和や家内安全などを祈った。
黒河道の保全・情報発信に貢献している「黒河の会」の山本一清(やまもと・かずきよ)会長は「すでに地元有志は、桜の植樹を進め、さらに今後、行政協力で道標(みちしるべ)を立てるなど、多くの参拝客に楽しく登っていただきたい」と話していた。
写真は、気迫いっぱい「大般若経典」の転読法会を営む生地住職。


更新日:2017年1月5日 木曜日 14:11

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