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高野町でもFMはしもと放送♪4月〜地域情報や音楽
和歌山県高野町でもFM放送が聴けるようにと、高野山麓のコミュニティー放送局「FMはしもと」=向井景子(むかい・けいこ)社長、橋本市東家=は、高野町役場屋上に送信所を新設し、3月21日、試験放送を実施した。これまで放送エリアは橋本市、九度山町、かつらぎ町だったが、4月1日からは高野町でも本格放送を開始。向井社長は「ふだんはラジオ番組を楽しんでいただき、万が一の災害時には、避難場所などの緊急情報を流し、安全安心に役立てたい」と張り切っている。
「FMはしもと」は平成25年(2013年)4月1日に開局。出力20ワット、周波数FM81・6メガヘルツ。放送時間は24時間。読売新聞や高野山麓橋本新聞のニュース&話題、橋本市周辺の生活情報やイベント情報、クラシックから歌謡曲まで幅広い音楽など、さまざまな情報を放送。一方、防災・災害時情報の「協力・協定」は橋本市、九度山町、かつらぎ町、和歌山県、県内FM5局などと締結している。
今回の試験放送は3月21日午後1時30分に開始。高野町の平野嘉也(ひらの・よしや)町長が登場し、「弘法大師・入定(にゅうじょう)の日と同じ日の試験放送」であることを述べ、山間部などの一部を除いて、電波が届くことを確認。これを受けて向井社長は、同放送局のスタジオから「毎週、世界遺産・高野山にのぼり、電話中継をして、皆様に楽しんでもらいます」と誓った。
4月1日には本放送を開始。同日午後1時から平野町長と向井社長との間で「災害協定」に調印。災害発生時には、行政と協力して、参拝・観光客や住民に避難場所や道路情報などを放送することになる。
向井社長は「高野町には行政無線もありますが、例えば、それは暴風雨などの際、窓を開けないと聞こえません。その点、ラジオ情報は役立つものと思います」と、力強く話していた。
写真(上)は「FMはしもと」の向井社長。写真(中)は地域放送局「FMはしもと」。写真(下)は「FMはしもと」のスタジオ内。