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素敵な人々100人超を紹介~FMはしもと青柳さん
和歌山県橋本市の地域放送局「FMはしもと」=向井景子(むかい・けいこ)社長=のパーソナリティー・青柳(あおやぎ)ひとみさんが、主に橋本・伊都地方の各分野で活躍中の人物を次々発掘し、自己番組「水曜ラジオdeブランチ」にゲスト出演してもらって、その活動ぶりを紹介。市民から「郷土への貢献者のお名前と、その事柄がわかり、いろんな課題も見えてくる」と好評を博している。
青柳さんは、平成25年(2013)4月に開局した「FMはしもと」の番組「水曜ラジオdeブランチ」(午前10時~午後1時)を担当。その中で繰り広げられる「ゲストコーナー」の放送回数は、すでに95回(ゲスト出演100人以上)を数えている。
ゲストは非常に多いので、詳細には紹介できないが、例えば、橋本市柱本の棚田(たなだ)で、子供たちに自然の大切さを教えている里山アクションチーム事務局長の佐藤俊(さとう・さとし)さんや、橋本市民病院や藤の寺、公民館などで素晴らしい歌を聞かせているソプラノ歌手の尾上利香(おのうえ・りか)さんらの肉声を放送。
また、演劇活動や墓地清掃、健康づくりに尽くす古佐田老人クラブ会長の池永恵司(いけなが・けいじ)さんや、美人画の巨匠・中村貞以(なかむら・ていい)画伯の愛(まな)弟子で日本画家の山内清治(やまうち・せいじ)さんらの生き方や思いを紹介。
さらに、多くの市民に盆踊りを指導する橋本市盆踊り連絡協議会代表の松本宇市(まつもと・ういち)さんや、世界的な数学者で文化勲章受章者の岡潔(おか・きよし)博士の思想を研究する岡潔数学WAVE会長の瀬岡佳史(せおか・よしふみ)さんらの真剣な取り組みを伝えている。ゲストには日本人だけでなく、アメリカ人やウクライナ人、インド人など約10人の外国人も含まれている。
この「ゲストコーナー」は午前11時半から30分間、対談方式で進められ、青柳さんがゲストの緊張感をほぐしながら、いろんな角度から歯切れよく質問。ゲストは各分野の実情、取り組み内容、市民への協力依頼など、率直な気持ちを述べている。
青柳さんは、かつて夫の仕事の都合で、アメリカ、カナダ、香港に計13年間、滞在。国内外の大学で語学を専攻し、なかでも英語が堪能。「ゲストコーナー」に続く「世界あの街この街」(午前12時15分~同30分)でも毎月、アメリカ、イギリス、フランスなどの、各国を訪れた市民をゲストに招き、各地での話題を楽しく紹介している。
ラジオ放送だけではない。青柳さんは「和歌山通訳ボランティアクラブ」(25人)の会長も務め、会員とともに和歌山城や高野山などの「通訳ガイド」として精力的に貢献。高野口商工会館では「生活サポート日本語教室」を開いて、地元在住の中国、韓国人などに日本語を指導。日本での暮らしを支えている。
青柳さんは「私は、アメリカに在住した頃、幼い2人の子供が、アメリカの人々に、大変お世話になりました。外国での生活、育児に慣れない私に、ベビーフードをくれたり、風邪を引くと解熱剤をくれたり。どんなに助けられたことか知れません」と述懐。「外国の方々から、やさしさをいただいたので、それをベースに、今は、この地方で素敵な人々をさがし、ラジオでご紹介したり、在日外国人の通訳サポートをしたりています」と説明した。
最後に「ゲストコーナーは、100回を目指してスタートしましたが、間もなく目標達成です。これまでゲストの皆さんからは、いろんなことを学ばせてもらったうえ、〝頑張ってね〟と励まされて、とてもうれしいです。これからも、皆さんに喜ばれる番組にしたいと思っています」と誓っていた。
写真(上、下)は「FMはしもと」スタジオでの青柳さん。写真(中)は紀の川・鉄橋をバックにした青柳さん。