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綺麗♪お雛さま・武者人形~松林荘・寄贈の逸品展示

3月3日の〝桃の節句〟を控えて、和歌山県橋本市御幸辻の杉村公園内にある生活学習施設「松林荘(しょうりんそう)」の座敷に、市民から寄贈された〝5基の雛壇(ひなだん)〟と〝1基の武者人形(むしゃにんぎょう)〟を展示。橋本市教委の奥裕香子(おく・ゆかこ)学芸員は「皆さん、近づく桃の節句、春の足音を感じておられます」と来館を勧めている。入場無料。
松林荘は昭和初期の木造2階建て(約200平方メートル)の日本建築。その座敷に7段飾りの雛壇5基を並べ、それぞれお内裏さまやお雛さま、5人囃子、3人官女など計約80体が勢ぞろい。ボンボリや桜、菱餅や餅、牛車、茶道具なども展示。
床の間には甲冑(かっちゅう)姿の武者人形と鯉幟(こいのぼり)、提灯(ちょうちん)、日の丸扇(おうぎ)、陣笠(じんがさ)、篝火(かがりび)、その隣に金色のツノ付き兜(かぶと)や和太鼓などが飾られている。
いずれも市民から寄贈された逸品で、各家庭で娘さんが成長し、今は不要になった「家宝」ばかり。奥学芸員が市民に「楽しいひと時を過ごしてもらおう」と企画した。
今年も松林荘の庭園は美しく剪定され、座敷には縁側から春光が差し込み、雛壇ではお内裏さまやお雛さまが、静かに微笑んでいる。展示期間中は、市内の小学生が見学に来るほか、観光客や公園を散策する人たちが、しばらく心を癒すことになる。
奥学芸員は「古い雛壇は昭和40年(1965)頃の品です。もしも、それ以前の雛壇のご寄贈があった場合は、ぜひお飾りして、お雛さまの変遷ぶりを紹介したい」と説明。「お雛さまを沢山飾っているので、こどもたちは大喜びだし、ご高齢の方は懐かしくご覧になっています」と話していた。
松林荘の「雛飾り」展示期間は3月27日(日)までの午前10時~午後3時。休館日は月曜日と、祝日の翌日。問い合わせは橋本市郷土資料館(電話&FAX0736・32・4685)。
写真(上、下)は松林荘の座敷に展示された雛飾り。写真(中)は床の間に飾られた武者人形。


更新日:2016年2月18日 木曜日 00:00

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