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紀の川IC~岩出根来IC開通♪京奈和自動車道

京奈和自動車道の紀の川IC(インターチェンジ)~岩出根来IC(和歌山県紀の川市~岩出市)の開通式が、9月12日午前、紀の川ICで行われ、同日午後2時に供用が開始された。橋本市の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は「経済活性化、救急体制の強化、観光客誘致につなげたい」と話し、市民は「便利になる」と喜んでいる。
京奈和自動車道は、橋本東ICの位置から和歌山市方面を見て、紀の川ICまでの「紀北東道路」(延長16・9キロ)が開通済み。今回は紀の川ICから和歌山JCT(ジャンクション)に至る「紀北西道路」(延長12・2キロ)のうち、紀の川IC~岩出根来IC(延長5・7キロ)間が開通した。この日の開通式には、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事や国土交通省近畿地方整備局の山田邦博(やまだ・くにひろ)局長、和歌山県選出の衆参両院議員、沿線市町長ら関係者約100人が参集。
先ず挨拶に立った山田局長は、残りの岩出根来IC~和歌山JCT間について「28年度中に完成させたい」と紹介して「沿線のまちの発展」を祈り、仁坂知事は「京奈和自動車道は、大阪を軸にした関西の外環道路であり、必ず紀北地方の発展につながる。本日の開通は万感胸に迫ります」と喜びを表した。
二階俊博(にかい・としひろ)衆院議員(自民党総務会長)は「国土強靭化(こくどきょうじんか)政策は、和歌山県が先鞭(せんべん)をつけた。道路建設をさらに早くお願いしたい」と述べ、世耕弘成(せこう・ひろしげ)参院議員(内閣官房副長官)は「ここで根来寺を見て、さらに高野山へと、観光に最適です。今後、阪和、名阪につながれば、とても素晴らしいです」と祝い、さらに衆参両院議員の挨拶が続いた。
「祝 京奈和自動車道開通」と横断幕で飾ったアーチの下、国交省、国会議員、沿線市町長ら関係者20数人が、一斉にテープカット、くす玉が割られた。同時に地元の根来保育所の園児44人がカラフルな風船を飛ばし、岩出中学校、岩出第2中学校の両吹奏楽部が、紀の国わかやま国体わかやま大会のテーマソング「明日へと」などを演奏。和歌山県警のパトカーの先導で関係者の車の列が「走り初め」を行い開通を祝った。
午後2時に供用が開始されると、沢山のドライバーが、橋本ICや高野口ICなどを含め、紀の川IC~岩出根来IC双方からも続々と走行。晴れ渡った鱗雲(うろこぐも)の下、紀の川や流域の山々の景色を感じ、長いトンネルもくぐりながら、颯爽と「初走り」を楽しんだ。
橋本市のある男性は「橋本・伊都地方は、この幹線道路を、経済、観光、救急などにどう活用するかが課題。行政・住民の力を発揮する契機です」と話していた。
写真(上)はテープカット・くす玉割りで開通を祝う仁坂知事ら関係者と風船を飛ばす根来保育所の園児たち。写真(中)は「祝 開通」の旗がなびく京奈和自動車道=岩出根来IC付近。写真(下)は「走り初め」をする関係車両。


更新日:2015年9月12日 土曜日 14:15

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