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「ありがとう」の風船飛ばす~幼稚園児ら〝廃園〟控え

今春、「橋本こども園」に統合予定の、和歌山県橋本市立橋本幼稚園=美濃部伸子(みのべ・のぶこ)園長=の園児23人は、2月27日、世話になった幼稚園への感謝の言葉や、将来の夢を記した短冊を風船に吊るし、紀の川の川原から一斉に飛ばした。美濃部園長は「将来に向けて、いい思い出になったことでしょう」と、子供たちを見守っていた。
橋本幼稚園は昭和8年(1933)、同市東家に新築・開設。今春で卒園児は計7853人。現在の23人は、橋本保育園、橋本東保育園の児童とともに、建設中の「橋本こども園」(旧・橋本小学校跡)に入園。開園以来82年の歴史に幕を閉じる。
この日、園児らは教諭や保護者らと一緒に近くの紀の川の川原に集合。色とりどりの100個の風船には、「いちまでもだいすき」「サッカー選手になりたい」などと書いた短冊を取り付け、「ありがとう はしもとようちえん」と大書した横断幕をバックに記念撮影。この後、美濃部園長の発声で、一斉に風船が放たれると、風船は西の風に乗って大空に吸い込まれていき、園児たちは「とんだ」「きれい」などと大喜び。
同園によると、この風船は「昔、孫が世話になった」という、近所の男性(79)からの寄贈品。その風船も短冊も、水に溶ける材質で、環境に配慮されている。美濃部園長は「この〝風船飛ばし〟の催しは、園児の未来にとって、希望を持てる効果があったと思います」と話していた。
写真(上、中)は「これまでありがとうございました」と風船を飛ばす橋本幼稚園の園児たち。写真(下)は「ありがとう はしもとようちえん」の横断幕をバックに記念撮影する橋本幼稚園の園児たち。


更新日:2015年2月27日 金曜日 22:39

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