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振り込め詐欺!孫たちが注意喚起~はがき大作戦

祖父母が〝振り込め詐欺〟の被害に遭わないように、子供たちに葉書きで訴えてもらおうと、和歌山県警橋本署管内金融機関防犯協議会は、橋本市、高野町、九度山町の計15小学校に官製はがき計2100枚を送り、児童たちがその葉書きに「くれぐれも用心してね」などと書いて投函、おじいちゃんやおばあちゃんの被害防止・注意喚起の輪を広げている。
この〝葉書き大作戦〟は、橋本署管内の銀行、農協、郵便局など約30団体でつくる同協議会が主催、橋本署と橋本市社会福祉協議会が協賛した。
各小学校に送付した官製はがきの下部には「振り込め詐欺等 被害防止!」のタイトルで、「みなさまのお宅に社債、外国通貨、海外不動産などの投資で大もうけができる」「携帯の電話番号が変わった」「ATMで医療費、税金の還付手続きができる」という電話や封書が届けば、「振り込め詐欺を疑いましょう」と印刷。かき氷、花火、朝顔(あさがお)、西瓜(すいか)などのカラーイラストで飾った。
橋本市あやの台の市立あやの台小学校=佐藤昌吾(さとう・しょうご)校長=では、8月19日、6年生を中心に9人が集合。この官製はがきの余白部分に、例えば鉛筆で「じいじとばあばへ 残暑おみまいもうしあげます。下に書いてあるように、振り込め詐欺には気をつけ、だまされないようにしてね!」などと丁寧に書いた。
この後、児童たちは雨の中、近くの郵便ポストまで全員、雨傘を差して歩き、順番に濡れないように投函。6年生の一柳帆乃果(いちりゅう・ほのか)さん(11)は、「私は山口県に住むおじいちゃんとおばあちゃんに、被害に遭わないでね、と心を込めて書きました。きっと注意してくれると思います」と、信頼感いっぱいに話した。同小学校では計57人が葉書きを出している。
橋本署の話では昨年1月、80歳代の女性が約3300万円、今年4月にも別の高齢者が950万円をだまし取られるなど、巨額被害が出ており、同署の竹中弘和(たけなか・ひろかず)生活安全刑事課長は、「ご高齢の方々は、お孫さんの、葉書きが届くと、とても喜ばれます。そこに〝詐欺注意〟と書かれてあると、いざという時に思い出して、詐欺に遭わなくて済むと思います」と、その効果を期待していた。
不審者情報などは橋本署(0736・33・0110)へ。
写真(上、中)は祖父母らに「詐欺注意」と葉書きに書く橋本市立あやの台小学校の児童たち。写真(下)は雨の中、雨傘を差して、む葉書きを投函する児童たち。


更新日:2015年8月20日 木曜日 00:00

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