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青年僧ら報恩謝徳法会~慈尊院で大師・御母堂に合掌

和歌山県内の高野山真言宗・若手僧侶でつくる「高野山真言宗和歌山青年教師会」=柿内諦光(かきうち・たいこう)会長=は、高野山開創1200年記念大法会の5月20日、同県九度山町の高野山真言宗・女人高野別格本山・慈尊院=安念清邦(あんねん・せいほう)住職=で、神仏に感謝する「報恩謝徳法会」を営んだ。
同院の安念邦賢(あんねん・ほうけん)副住職が導師となり、県内約20か寺20人の青年僧の行列が「みろく堂」を出発。法螺貝(ほらがい)の音も厳かに練り歩き、山門をくぐり抜けて、大師堂の護摩壇の火煙が立ち上ると、境内の人々に絵札を散華して幸せを祈った。
さらに御開帳中の国宝・秘仏本尊・木造弥勒菩薩座像(みろくぼさつざぞう)を拝観・合掌した後、本堂で「報恩謝徳法会」を営み、般若心経など次々と読経。高野山開創1200年記念大法会や、弘法大師・空海の御母堂を祀る同院の修復落慶などを讃え、柿内会長(橋本市東家の観音寺副住職)が、慶讃文を読み上げた。
柿内会長は「私たちは毎週2回、習礼(しゅらい)を重ね、この通り報恩謝徳法会ができました。これも御大師様や、御母堂様のお陰であり、私たち青年教師会も、しっかり頑張りたい」と話した。
夫婦で参拝に訪れた版画家の巽好彦(たつみ・よしひこ)さんは「慈尊院の弥勒菩薩座像が、信仰・美術の両面から大好きで、大法会期間中、3回目の拝観です。たまたま報恩謝徳法会に出くわし、これも何かのご縁かと思います」と話し、静かに手を合わせていた。
写真(上)は慈尊院境内で読経する高野山真言宗和歌山青年教師会の僧侶の皆さん=手前左は柿内会長、右は安念邦賢・慈尊院副住職。写真(中)は慈尊院・山門をくぐり、境内の人たちに散華する青年僧の皆さん。写真(下)は慈尊院・鐘楼をバックに安念副住職=前列中央=ら僧侶と高野山真言宗和歌山青年教師会の僧侶の皆さん。


更新日:2015年5月20日 水曜日 20:23

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