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紀の川に「特急こうや」が映えて~高野山開創記念

弘法大師・空海の「高野山開創1200年記念大法会」最終3日前の5月19日、前夜来の雨で適量に増水した和歌山県橋本市の紀の川・鉄橋を、特別仕様の「特急こうや」が往来し、通常見られない列車の姿を川面に投影、高野山麓に歴史的風景を呈した。
「特急こうや」は大法会を記念して、先頭車両の前部を、真言密教の仏具を思わせる黄色に装飾。車両全体の地色を、赤・黒・紫に色分けして、「赤こうや」「黒こうや」「紫こうや」と命名。 「赤」は高野山の根本大塔や大門の色をイメージ。「黒」は蒔絵を思わせる金を施し、「紫」は高徳僧のまとう袈裟の色で、絢爛さと神秘性を表している。
この日、紀の川には国城山系の山並みと、梅雨間近の空模様がうつり、幾つもの夏燕が飛び交う中、紫の「特急こうや」(4両編成)が鉄橋を渡ると、川面に映る列車も一緒にわたり、二度とない光景を見せていた。
大法会関係者は、期間中の高野山の参拝・観光客数について、当初、約30万人と見込んでいたが、連日、予想を上回る人出となり,最終的には2倍以上になる勢い。
高野山で連日、写真取材を続け、鉄道ファンでもあるフォトライターの北森久雄さんは「高野山に向かう特急こうやは、今しか撮影できないし、とくに紀の川に映る姿は、その日の水量と、水流の静かさが条件です。きょうは、特急こうやが鉄橋を渡る時、さっと雨が上がった直後だったので、絶好の好機をいただきました」と話していた。
写真は雨上がりの紀の川に映えながら高野山方面に向けて鉄橋を渡る「特急こうや」。写真(上)(下)はフォトライター・北森久雄さん撮影。


更新日:2015年5月20日 水曜日 00:00

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