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〝ふるさと納税〟謝礼品135品目~橋本市が大改革
和歌山県橋本市の「ふるさと納税制度」が、今春からクレジットカードもOK、謝礼品の品数も一挙に約60倍に増やすなど、「ふるさと橋本応援寄附金制度」を大改革した。橋本市の同制度は、10000円以上を寄附した人々に対し、所得税や個人住民税の一部を控除、古里のブランド品を進呈する。今回、寄付方法を便利にし、謝礼品も豊富にしただけに、とくにブランド志向の人々から注目されそう。
新設された橋本市経済部はしもとブランド推進室=東山俊也(ひがしやま・としや)室長=の話によると、「ふるさと橋本応援寄附金制度」は、平成20年度から開始。これまでの寄付は金融機関からの振り込み、現金書留での納付としていたが、27年度からはインターネットからの「Yahoo!公金支払い」を活用したクレジットカード支払いも採用。それ以外には、電話による寄附金支払いにも対応するようにした。
謝礼品の品数は、これまで「柿の詰め合わせ」と、「高野口のパイル織物の毛布」の2品目だったが、今回から「たねなし柿」や「富有柿」、「幻のはたごんぼ」などの詰め合わせ、「柿の和菓子」や「柿酢」、「はたごんぼ茶」や「高野スイーツ・紀州御三家」の詰め合わせ、高野口のパイル織物や再織の「ポンチョ(グレージュ)」「毛布(ぴんく)」「セミショルダー(茶花)」「再織ハンカチ」など、一挙に135品目に増やした。
寄附は「ふるさとを応援したい」「ふるさとのために何かしたい」など、橋本市への寄附は、誰でも、全国どこからでも、自由に、簡単にできるようにした。
例えば年収700万円の人が、橋本市に30000円を寄附した場合、28000円(所得税、個人住民税)が控除され、5000ポイントが与えられる。5000ポイント相当の謝礼品は、1例を挙げると「たねなし柿の詰め合わせ」(約7・5キロ=32~36個)=で、希望すれば直ちに進呈・送付される。
同推進室は、135品目のうち35品目のカラー写真入りカタログを作成して、市内要所に置くとともに、橋本市出身で関東在住者らでつくる「東京橋本会」=西川元啓(にしかわ・もとよし)会長=に配布してアピール。橋本市のホームページやフェイスブックなどでも、全国的にPRしていく方針。
同推進室は、平木哲朗(ひらき・てつろう)市長の発案で、今月、橋本市高野口町の橋本市地場産業振興センター「裁ち寄り処」2階に新設。すでに1階には、古里のブランド品の一部を展示、東山室長ら職員8人がスタートしたところ。
秋山康弘(あきやま・やすひろ)主任は「橋本には国の伝統的工芸品・紀州へら竿や、世界に名高い高野口パイル織物、柿の名産地で、いいものが沢山あります」と言えば、東山室長は「古里の皆さんには、さらに素敵なブランド品を開発してもらって、私たちはその販路拡大にしっかり働きたい」と張り切っている。
問い合わせは橋本市経済部はしもとブランド推進室(電話=0736・33・1247)。
写真(上)は橋本のブランド品が紹介さたカタログを披露する秋山主任。写真(中)はリニューアルオープンしたばかり「裁ち寄り処」。写真(下)は橋本のブランド品を紹介する「ふるさと橋本応援寄附金」のカタログ。