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学童球児らサクラなど植樹~高山森林公園~間伐体験も
和歌山県橋本市矢倉脇区=山本恵一(やまもと・けいいち)区長=は、地元の学童野球チーム「柱本タイガース」の球児たちと共に、3月21日、郷土の高山森林公園で、サクラとモミジ計70本を植樹し、球児らは間伐や木工品作りも体験した。
高山森林公園は高山(標高約500メートル)の頂上付近にあり、眼下には郷土の町並み、遠くには紀伊山地の山々、それに朝夕の太陽が美しく展望できるところ。
この日、区民約50人と柱本小学校2~6年生児童で編成する「柱本タイガース」(15人)が、ヘルメットにユニホーム姿で勢ぞろい。
地元の人たちに教えてもらいながら、山の斜面にスコップで穴を掘り、高さ約1・5メートルのサクラやモミジ各35本を植樹。球児たちは、自分が植えた木に、各自「絶対に勝つ!ホームラン打ちまくる!」などと、逞しい夢と氏名を書いた木札を取り付けた。
さらに間伐体験では、ロープを輪にして、木の幹にからめ、手前からロープを波打たせて、ロープの輪を上へ押し上げていく妙技を教わり、間伐材を使ってのベンチや花鉢の作り方も学んだ。
「柱本タイガース」は、このほど橋本市内の学童少年野球・新人戦で優勝したばかりで、植樹作業も全員きびきびした動作を見せていた。
矢倉脇区の「花の会」代表の森脇稔(もりわき・みのる)さんは「私たち区民は、これまで高山森林公園で、ユリ、サザンカ、ツツジ、ツバキなどを植栽してきました。山麓には人気の宿泊温泉施設・紀伊見荘もあり、大阪など近府県のハイカーらが、岩湧山や三石山とともに、高山の自然を楽しんでくれています」とにこにこ。
参加した平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は、「きょうの植樹は〝紀の国森づくり基金〟を活用した事業の一つ。学童野球の子供たちにも、意義ある体験になったと思います。高齢化の中で、山林も田畑も大変ですが、何とかして農林業を守りたい」と話していた。
写真(上)は高山森林公園で植林作業をする「柱本タイガース」の学童球児たち。写真(中)は間伐材でベンチ作りを体験する同球児たち。写真(下)は間伐体験の一つ「ロープ技」を学ぶ同球児たち。