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「やどり温泉」再開決定♪~市議会可決~4月中旬から
和歌山県橋本市北宿の玉川峡で休業中の市設民営・温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」について、橋本市議会最終日の3月20日、同市議会本会議で、施設指定管理者に同市内の「SCRUM(すくらむ)きのくに株式会社」=西裕生(にし・ゆうき)社長=とする議案に同意、可決した。同施設は4月中旬、約8か月ぶりに再オープンする予定で、西社長は「社名通り、各種団体とスクラムを組んで、お客様に喜んでもらい、地域の活性化にトライしたい」と語った。
同施設は鉄筋コンクリート2階建て。本館は大食堂、調理室、休憩所、会議・研修室、大浴場(男女各12人収容)、露天風呂(男女各4人)。他にコテージ4棟(うち温泉付き2棟、ユニットバス付き2棟、宿泊定員各5人)がある。
今回も温泉入浴料金は、税抜きで大人(中学生以上)572円、小人(3歳以上、小学生以下)286円。税込だと大人610円、小人300円。
宿泊施設の利用料金は1棟(定員5人)当たり「白糸・五光」が2人まで10000円、3人で12953円、4人で15905円、5人で18858円。「丹生・紅葉」が2人まで9048円、3人で12000円、4人で14953円、5人で17905円=いずれも税抜き=。入浴料、宿泊料とも休業前と、全く同じ金額となる。
西社長は休業前の「やどり温泉いやしの湯」の支配人で、再オープン決定に際しては、「いやしの湯の名前通り、玉川峡の自然の中で遊び、温泉で心身を癒し、楽しい時間・空間をすごしていただく」「飲食コーナーは地元の健康的な農産物を食材とし、女性たちが楽しめるカフェスタイルの、おしゃれな雰囲気にしたい」「橋本の〝里山学校〟など貢献団体と連携して、地域活性化の拠点にしたい」と、力強く話した。
同社を指定管理者に選定し、市議会に提案した平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は「玉川峡の同施設は、当市の観光拠点の一つであり、行政側からも地域活性化に向けて、運営を見守りたい」としている。
同施設は平成24年(2012)3月、当時の橋本市=木下善之(きのした・よしゆき)市長=が、改めて温泉を掘り当て、旧施設を建て替えてオープン。
泉質は良好のうえ、アユ・アマゴが釣れる自然の宝庫で、近府県からの観光客も多かった。近年の台風・豪雨災害で道路が寸断されるなど、経営環境の悪化で、指定管理者が撤退していた。
写真(上)はやどり温泉いやしの湯の温泉。写真(中)は同温泉のコテージ。写真(下)はやどり温泉いやしの湯の外観。