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玉川峡「やどり温泉」再開へ!~平木市長提案・審議

和歌山県橋本市の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は、3月定例市議会本会議で、休業中の市設民営・温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」(同市北宿)の指定管理者に、同市紀見ケ丘2の10の6の「SCRUM(すくらむ)きのくに株式会社」=西裕生(にし・ゆうき)社長=を選定する追加議案を提案し、3月5日、同議案が経済建設委員会に付託された。これが市議会最終日に可決されれば、玉川峡(紀伊丹生川)にある宿泊温泉施設は、約8か月ぶりに再開されることになる。
同施設は鉄筋コンクリート2階建て。本館は大食堂、調理室、休憩所、会議・研修室、大浴場(男女各12人収容)、露天風呂(男女各4人)。他にコテージ4棟(うち温泉付き2棟、ユニットバス付き2棟、宿泊定員各5人)がある。
平成24年(2012)3月、当時の橋本市=木下善之(きのした・よしゆき)市長=が、改めて温泉を掘り当て、旧施設を建て替えて、〝関西の観光の奥座敷〟としてオープン。新温泉は至って泉質がよく、玉川峡ではアユ・アマゴ釣りもできる、まさに自然の宝庫で、近府県からの観光客も多かった。
ところが近年、相次いだ台風・豪雨により、玉川峡の沿川道路(国道、県道)が大被害を受け、全面通行止めになったことなどを理由に、指定管理者が運営困難として撤退し、昨年9月1日から休業。橋本市は新しい指定管理者を公募していた。
今回、提案された追加議案書によると、「SCRUMきのくに株式会社」は3月3日に設立し、正社員4人・パートアルバイト4人を予定。その特徴として、西社長は「やどり温泉いやしの湯」の前支配人で、副代表はスーパー銭湯の支配人経験者。この2人を筆頭に社員も含めて、温泉業界の豊富なノウハウと、多様な人脈を持ち、地域資源を生かした運営で、地域の活性化を目指す団体と説明。
橋本市は「審査基準に基づいて審査の結果、最も高い得点をした」として、同社を指定管理者候補に選定したとしている。
同議案は経済建設委員会で審議した後、3月20日(金)の市議会最終日に審議結果を報告、本会議で採決が行われ、可決されれば、同社が指定管理者に決定する。同社は市民や観光客の期待に応え、新企画を考えながら、4月再開を目指すものと見られる。
平木市長は本紙記者の取材に対し、「玉川峡は、世界遺産・高野山への重要な1参詣ルートであり、自然豊かな観光拠点でもあります。それだけに、温泉宿泊施設の再開は、市発展のためにも重要で、行政サイドからも運営を見守りながら、市民の憩いの場として、盛り上げていきたい」と語った。
写真(上)はやどり温泉いやしの湯の温泉。写真(中)は同温泉のコテージ。写真(下)はやどり温泉いやしの湯の外観。


更新日:2015年3月6日 金曜日 00:00

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