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今春、渡れるよ♪新太鼓橋~高野山・壇上伽藍の蓮池

世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町)の壇上伽藍(だんじょうがらん)で、中門(ちゅうもん)再建に続き、蓮池(はすいけ)に新太鼓橋が完成した。4月2日の「高野山開創1200年大法会」初日に、中門・落慶、四天王・開眼法要が営まれた後、参拝・観光客は新太鼓橋も渡れるようになる。
蓮池は、すでに再建された中門=四天王像(修復2体、新造2体)安置=の東側にあり、池の小島には、明和8年(1771)建造の祠(ほこら)に、雨乞いの仏様・善女竜王(ぜんにょりゅうおう)が祀られている。
新太鼓橋は、中門側~小島間に渡した長さ16メートル、幅約2・5メートルで、全体は木製、橋脚はコンクリート製。小島の反対側には、既設の太鼓橋が架かっていて、上から見ると新・旧の太鼓橋が小島経由で一直線になる形。横から見ると、2つの太鼓橋が、メガネ・フレーム風の光景を呈している。
金剛峯寺が昨年夏、文化庁の史跡・形状変更許可を得て、総工費約4100万円をかけ着工。噴水、池底の浚渫(しゅんせつ)なども行われていた。
金剛峯寺の話では、この蓮池は鎌倉時代以降の絵図に登場。2本の橋や3本の通路が描かれていて、その形状は長い歴史の中で変遷。今春以降は、平成の高野山・蓮池風景となる。
例えば、伽藍・金堂で法要がある場合、僧侶の列は本山を出発、蛇腹道の参道を経て、蓮池の新旧2つの橋を渡り、中門をくぐって金堂に向かう。それはまた、往時の高野山風景の再現でもあり、参拝・観光客も同じコースを楽しむことができるようになる。
写真(上)は完成した高野山・蓮池の新太鼓橋=中門付近から撮影。写真(中)は蓮池の新太鼓橋=壇上伽藍の鐘楼付近から撮影。写真(下)は蓮池の新太鼓橋=右の方に中門がある。


更新日:2015年1月15日 木曜日 00:03

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